【中国から探る日本株】法定休日の見直し:旧正月に観光客集中へ、訪日中国人も増加か

2013年12月19日 08:02

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記事提供元:フィスコ


*08:02JST 【中国から探る日本株】法定休日の見直し:旧正月に観光客集中へ、訪日中国人も増加か
中国政府はこのほど、法定休日に関する規定を見直すとともに、2014年の休暇日程を発表した。1週間に及ぶ大型連休を縮小する案も浮上していたが、最終的には旧正月や国慶節の長期休暇が維持された格好だ。旧正月の大晦日(来年は1月30日)が平日扱いになるなど、国民の間では不満の声も聞かれるが、国内旅行業界への影響は全般に軽微とみられている。

一方で、海外旅行客の流れにはポジティブな変化が見られる可能性も。新年の休暇が元旦(1月1日)のみとなり、従来の3日間(1月1-3日)から短縮されたためだ。地元メディアによれば、年初の旅行計画を中止し、旧正月連休(来年は1月31日-2月6日)に先送りする人が増えているという。

旧正月連休は1週間の長期休暇となるため、海外旅行を選択する人が増えると指摘されている。同期間のツアーは年末に予約のピークを迎えるとみられているが、すでに3割ほどの催行が確定しているようだ。タイや日本などの人気ツアーを中心に旅行者が増える見込みとされている。

なお、中国では2008年に、これまで旧正月、メーデー、国慶節に集中していた休暇の分散化を図るため、清明節、端午節、中秋節を新たに休日として追加。一方で、メーデー連休を3日間に短縮するなどの措置をとった。それでも大型連休になると国内観光地が人であふれ、交通渋滞も激化するなど弊害も大きく、法定休日の再見直しが進められていた。《NT》

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