関連記事
欧米為替見通し:バーナンキFRB議長のクリスマスプレゼント
*17:07JST 欧米為替見通し:バーナンキFRB議長のクリスマスプレゼント
本日17日の欧米市場のドル・円は、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)の可能性が高まっていることで下げ渋る展開が予想される。
テーパリング(量的緩和縮小)開始の確率が50%程度となっていることで、ニューヨーク株式市場は、下落の兆候である「ヒンデンブルグ・オーメン」が出現し、VIX指数(恐怖指数)は16%台まで上昇している。
12月の連邦公開市場委員会(FOMC)は、1970年以来、金融緩和は13回、金融引締めは5回あるが、8回以上の金融引締めサイクルの中では、緩和解除は、1月から6月に限られている。すなわち、クリスマスを控えて流動性が乏しい中、追加利上げはあるものの、金融緩和の解除というネガティブ・サプライズは無かったことになる。
バーナンキFRB議長が、連邦公開市場委員会(FOMC)のジンクスを無視して12月に金融緩和の解除となるテーパリング(量的緩和縮小)を開始する動機は、以下の様に推定される。
1)バーナンキFRB議長の6月の発言「年末までに緩和策縮小の開始を見込んでおり、2014年半ばの債券買い入れプログラム終了を視野に入れている」
2)バーナンキFRB議長の恩師フィッシャーFRB副議長候補の発言「米国連邦準備理事会(FRB)は、12月にテーパリング(量的緩和縮小)を始める必要性がある」
3)自分自身が始めた量的緩和の幕引きという困難な役割を、イエレン次期FRB議長に委ねたくないのではないか。
【今日の欧米市場の予定】
18:30 英・11月消費者物価指数(前年比予想:+2.2%)
19:00 ユーロ圏・11月消費者物価指数(前年比予想:+0.9%、10月:+0.9%)
19:00 独・12月ZEW景況感指数(現状予想:29.9、11月:28.7)
21:00 トルコ中央銀行が政策金利発表(4.50%で現状維持の予想)
22:30 米・11月消費者物価指数(前年比予想:+1.3%、10月:+1.0%)
22:30 米・11月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.7%、10月:+1.7%)
22:30 米・7-9月期経常収支(予想:-1004億ドル、4-6月期:-989億ドル)
24:00 米・12月NAHB住宅市場指数(予想:55、11月:54)
03:00 米財務省2年債入札(320億ドル)
米連邦公開市場委員会(FOMC、18日まで)《KO》
スポンサードリンク