STマイクロ、薄型機器でも安定稼働するMEMS加速度センサを発表

2013年12月13日 23:13

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STマイクロエレクトロニクスのMEMS加速度センサー「LIS2HH12」

STマイクロエレクトロニクスのMEMS加速度センサー「LIS2HH12」[写真拡大]

 STマイクロエレクトロニクスは13日、最新のスマートフォンなどモバイル機器に対応した高性能MEMS加速度センサー「LIS2HH12」を発表した。薄型化が進むモバイル機器の厳しい熱環境下でも、一貫して安定した高い性能を実現するという。

 傾斜計、ジェスチャ認識、ゲーム、カメラの人工水平線、屋内ナビゲーション、拡張現実などの機能を搭載するため、モバイル機器メーカーは今まで以上の正確性、安定性、および応答性を備えたモーション検知機能を求めている。STマイクロの新しい3軸加速度センサー「LIS2HH12」は、こうした要望に対応する。

 超小型パッケージ(2 x 2 x 1mm)で提供され、携帯型機器の基板レイアウト・ルールに今まで以上に柔軟に対応でき、機器全体の小型化を可能にする。

 また、選択可能な検出範囲(±2、±4、±8 g)、16bitのデジタル出力、内蔵温度センサ、業界標準インタフェース(I2C、SPI)、広範な電源電圧(1.71V~3.6V)、プログラマブル 割り込み発生器(2個)など、システム設計を最適化する機能を搭載している。

 温度に対するゼロgレベルの変化は±0.25mg/C(標準値)であり、従来品と比べ、安定性が2倍に改善。さらに、曲げによって標準オフセット精度±30mgを逸脱する不良は、既存ソリューションよりも25%改善されている。

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