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11日の中国本土市場概況:下落、成長目標の下方修正観測で一時2200の大台割れ
記事提供元:フィスコ
*17:02JST 11日の中国本土市場概況:下落、成長目標の下方修正観測で一時2200の大台割れ
11日の中国本土市場は下落。上海総合指数は前日比33.33ポイント安(-1.49%)の2204.17、深セン成分指数は同144.38ポイント安(-1.69%)の8409.80で取引を終えた。
売りが先行した後はじりじりと下げ幅を拡大させた。上海総合指数は取引中に一時2200の大台を割り込んだ場面もあった。環境汚染の深刻化などを受けて、政府が来年の成長目標を引き下げるとの懸念が高まった。また、2014年の経済運営を議論する「中央経済工作会議」が昨日10日に開幕したため、買い手控えムードも強い。外部環境では、前日の欧米市場が軟調だったことや、米量的緩和(QE)の早期縮小観測が再び台頭していることが圧迫材料となった。
一方、年末の需要増観測からアルコール飲料や旅行関連がしっかり。また、ソフトウエアやネットショッピング関連も後半に買われた。国内最大のショッピングサイトタオバオ(淘宝网)が前月11日に続き、明日12日に再びバーゲンを実施するとの計画が支援材料。さらに、政府の支援拡大期待から農業関連も終盤に買い戻された。
なお、環境汚染の深刻化に伴い、中国の成長パターンがこれから大きく変化し、これまでの高成長は続かないとの見方が優勢。また、政府系シンクタンクである社会科学院は最新リポートで、環境にやさしい鉄道事業のほか、政府は来年に内需拡大などに注力すると予測した。そのため、富の再配分や税改革などが一段と進むとの見方を示した。《KO》
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