欧米為替見通し:米国11月のチャレンジャー人員削減数に要注目

2013年12月5日 17:14

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記事提供元:フィスコ


*17:14JST 欧米為替見通し:米国11月のチャレンジャー人員削減数に要注目

本日5日の欧米市場のドル・円は、6日に発表される米国11月の雇用統計に向けて、米国11月のチャレンジャー人員削減数及び新規失業保険申請件数に注目する展開となる。

イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会と欧州中央銀行定例理事会では現状の金融政策の維持が予想されていることで、カーニー英中銀総裁とドラギ欧州中銀総裁の発言に警戒することになる。

17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和縮小)の開始が決定される必要条件は、米国11月の雇用統計の改善と超党派委員会での財政改革協議の進展がある。

13日を期限とする超党派委員会での財政改革協議は合意に近づいていると報じられており、来年の米国政府機関の閉鎖や連邦政府債務上限に関する懸念が後退しつつある。

米国11月の失業率の予想は7.2%、非農業部門雇用者数の予想は前月比+18.5万人であり、最大予想は+23.0万人、最小予想は+11.5万人と見込まれている。

外国為替市場は、クリスマスに向けて参加者の減少、流動性が低下していることで、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)の可能性が高まった場合、ドル・円の年内満期のオプション・トリガー103円50銭から106円への買い仕掛けが優勢となることが予想される。

【今日の欧米市場の予定】

21:00 英国中央銀行が政策金利と金融政策発表(いずれも現状維持の予想)
21:30 米・11月チャレンジャー人員削減数(10月:前年比-4.2%)
21:45 欧州中央銀行が政策金利発表(0.25%で現状維持の予想)
22:15 米アトランタ連銀のロックハート総裁が講演予定
22:30 米・7-9月期国内総生産改定値(前期比年率予想:+3.1%)
22:30 米・7-9月期GDP価格指数改定値(予想:+1.9%)
22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:32.1万件、前回:31.6万件)
24:00 米・11月製造業受注指数(予想:-1.0%、10月:+1.7%)《KO》

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