概況からBRICsを知ろう~インド市場は大幅続伸、連休中の米株高などを織り込む買いが先行

2013年11月19日 10:24

印刷

記事提供元:フィスコ


*10:24JST 概況からBRICsを知ろう~インド市場は大幅続伸、連休中の米株高などを織り込む買いが先行
【ブラジル】ボベスパ指数 54307.04 +1.60%
昨日18日のブラジル市場は3営業日続伸。主要指標のボベスパ指数は前営業日比855.44ポイント高(+1.60%)の54307.04で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは59、値下がり11、変わらず2と買いが優勢。全業種が上昇し、中でも石油・ガスや資本財に買いが集中した。

横ばいで寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、その後も高値圏でもみ合った。民間資本の投資を部分解禁するとの中国政府の方針が好感され、同国がこれからも堅調な成長を維持するとの見方が広がった。鉄鉱石最大手ヴァーレ(VALE5)など輸出銘柄に買いが集中し、指数の上昇をけん引した。

【ロシア】MICEX指数 1510.61 +1.13%
18日のロシア市場は3営業日続伸。主要指標のMICEX指数は前営業日比16.82ポイント高(+1.13%)の1510.61で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり42、値下がり8と買いが優勢。

横ばいで寄り付いた後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、終盤に上げ幅を拡大させた。JPモルガン・チェース(JPM)がロシア株の投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げたことが支援材料。JPMは最新リポートで、世界経済の回復が商品価格を安定させると指摘した。また、配当性向の引き上げ観測を評価し、ガスプロム(GAZP)やルクオイル(LKOH)を推薦銘柄リストに組み入れた。さらに、向こう5年の経営戦略が評価され、大手ズベルバンク(SBER)も推薦銘柄に指定された。

【インド】SENSEX指数 20850.74 +2.21%
18日のインドSENSEX指数は大幅続伸。前週末15日はイスラム教の祭日「ムハラム」で休場となったが、連休中の米株高などを織り込む買いが先行した。また、中国指導部が経済自由化に向けた構造改革に着手する方針を示し、上海や香港などアジア株式相場が軒並み上昇する流れを引き継いだもよう。さらに、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン副議長が量的緩和の長期化を示唆したことも追い風となり、SENSEX指数はこの日の高値圏で取引を終了した。

【中国本土】上海総合指数 2197.22 +2.87%
18日の上海総合指数は大幅に3営業日続伸。終値で先月22日以来の高値を付けた。中国で先週末の15日夜、共産党18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)における決定事項の詳細が発表されたことが支援材料。ここでは、閉幕当日の12日に発表された声明文には盛り込まれていなかった「一人っ子政策」の緩和など、一歩踏み込んだ経済・社会改革の内容が明らかとなり、改革で恩恵を受けるセクターに幅広く買いが向かった。《FA》

関連記事