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欧米為替見通し:ヘリコプター・ジャネットの離陸
*17:09JST 欧米為替見通し:ヘリコプター・ジャネットの離陸
本日14日の欧米市場のドル・円は、米国30年債の入札を見極めつつ、イエレンFRB副議長の次期FRB議長指名公聴会での質疑応答を見極める展開が予想される。
バーナンキFRB議長は、「米国連邦準備理事会(FRB)は、2つの使命「物価安定の促進」と「最大限の雇用確保」を達成していない」と述べた。12月の連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)=ディセンパー(December+taper):12月のテーパリングは、11月の雇用統計の改善が必要条件となる。
本日の次期FRB議長指名承認公聴会を控えて、イエレンFRB副議長の証言原稿が公表されたが、ハト派の泰斗しての矜持が再確認された。すなわち、流動性供給のためのヘリコプターの操縦桿は、バーナンキ第14代FRB議長「ヘリコプター・ベン」から、イエレン第15代FRB議長「ヘリコプター・ジャネット」へバトンタッチされた。しかしながら、「非伝統的金融政策(=量的緩和)」から「伝統的金融政策(=金融緩和)」への回帰に言及していることから、公聴会での質疑応答に注目する展開となる。
サプライズとしての質疑応答は以下の様な問答が想定される。
議員「もし、11月の雇用統計が大幅に改善していたら、12月のFOMCでのテーパリング(量的緩和縮小)開始の可能性はありますか?」
イエレンFRB副議長「その場合は、おそらく、バーナンキFRB議長がテーパリング(量的緩和縮小)を決断されると思います。私自身は、失業率目標(6.5%)を5.5%程度に引き下げることで、賛成票を投じます」
【今日の欧米市場の予定】
18:00 伊・7-9月期国内総生産速報値(前年比予想:-1.9%、4-6月期:-2.1%)
18:00 欧州中央銀行(ECB)11月月報公表
19:00 ユーロ圏・7-9月期域内総生産速報値(前年比予想:-0.3%、4-6月期:-0.5%)
22:30 米・9月貿易収支(予想:-390億ドル、8月:-388億ドル)
22:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:33万件、前回:33.6万件)
22:30 米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+2.2%、 4-6月期:+2.3%)
22:30 カナダ・9月貿易収支(予想:-10億加ドル、8月:-13.1億加ドル)
23:00 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演(金融政策)
24:00 米上院銀行委員会、イエレン次期FRB議長の指名承認公聴会
03:00 米財務省30年債入札(160億ドル)《KO》
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