大阪ガス、スウェーデンの活性炭メーカーを約383億円で買収

2013年10月29日 17:19

印刷

 大阪ガスは29日、同社の100%子会社である大阪ガスケミカルが、環境材料である活性炭事業で世界トップクラスのシェアを持つスウェーデンのJacobi Carbons ABを3億9200万ドル(約383億円)で取得することについて、所有者であるAddSorb Holding ABと合意したと発表した。

 Jacobiの買収により、大阪ガスケミカルの子会社である日本エンバイロケミカルズと合わせ、大阪ガスケミカルグループは、空気清浄や浄水などに用いられる環境材料である活性炭の製造・販売事業で世界第3位、高付加価値のヤシ殻活性炭に関しては世界トップシェアとなる。

 大阪ガスケミカルは、大阪ガスグループの「環境・非エネルギー事業」推進の中核会社であり、材料ソリューション事業の拡大・成長を図っている。傘下の日本エンバイロケミカルズはヤシ殻・木粉等を原料とする高付加価値の活性炭を製造・販売しており、活性炭事業のシェアは国内トップクラスとなっている。

 一方、Jacobiは、ヤシ殻活性炭を中心とした活性炭事業者であり、アジアを中心とした10ヶ国の工場で生産し、世界111カ国に販売している。今回の統合により、日本エンバイロケミカルズとJacobiは、安定した原料調達力と幅広い商品群、世界に広がる流通を保有する活性炭企業グループを形成し、競争力を強化する。

関連記事