日産、ナイジェリアで自動車生産を開始 スタリオングループと共同で

2013年10月9日 21:29

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 日産自動車と西アフリカのスタリオングループは9日、ナイジェリアで車両の共同生産を開始することに合意したと発表した。

 今回の発表は、ナイジェリア国内において自動車産業の発展を促進するために策定される新しい自動車産業政策が、同国連邦政府により最終承認されることを見越したもの。日産は、新しい法律の制定を受けて同国で車両生産を行う初めてのグローバルな大手自動車メーカーとなる。

 今回両社が覚書に調印したことを受け、ナイジェリアにおいて既に日産の独占販売社であるスタリオンは、ラゴスにある既存工場の生産能力を拡大する予定。

 現在スタリオンは同工場で商用車の生産を行っている。同工場の年間生産能力は、様々な車両、小型トラック、バンの生産に向けて45,000台まで増強される。生産ラインアップの詳細については後日発表となるが、生産第一号となるモデルは2014年春に生産開始予定の日産「パトロール」となる見込み。

 なお、同工場では、日産のアライアンスパートナーであるルノーの車両も生産される可能性があり、将来のビジネスニーズに合わせて活用される予定。

 日産のカルロス・ゴーン社長は、「私たちは、自動車の国内生産から生み出される国内投資と雇用創出を促進するためのナイジェリア政府の積極的な政策を歓迎する。日産は、現地パートナーと共に、ナイジェリアをアフリカの重要な生産ハブとするための準備を進めている。私たちは先駆者として、ナイジェリア市場とアフリカ大陸の長期的な成長のために事業を展開していく」と述べている。

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