花王、カネボウと研究・生産部門を一体化 白斑問題で化粧品事業を強化

2013年10月8日 18:14

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 花王は8日、同社グループの化粧品事業を支える研究部門、生産部門を一体化すると発表した。

 花王は、同社の子会社であるカネボウ化粧品の美白製品の使用者から白斑様症状被害者が多数出た問題を受け、今回部門一体化を実施することを決定した。ソフィーナブランド、カネボウブランドを支える研究部門、生産部門を一体化させることによってグループ資産の最大活用を図り、花王グループ化粧品事業の強化を図っていく。

 研究部門については、2014年1月より、化粧品に関する研究組織の統合を開始する。2014年7月よりカネボウ化粧品小田原研究所を花王株式会社小田原研究所と改組し、花王グループトータルの化粧品研究開発の拠点とし、本格的なグループ研究を推進していく。

 生産部門については、2014年1月に生産管理部門を統合する。また、カネボウ化粧品小田原工場については、2014年7月より、花王100%出資の製造新会社を設立する形で花王グループの化粧品生産の基幹工場として運営を一体化していく。

 なお、花王グループでは、「安全・安心」の管理・対応に関わる品質保証部門、顧客対応部門を今年8月12日に統合済み。また、安全性研究、解析研究についても、研究部門一体化を先取りする形で今年9月に統合を行った。

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