概況からBRICsを知ろう~ブラジル市場は反落、米債務上限問題やOGXペトロリオの急落が重し

2013年10月8日 09:52

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記事提供元:フィスコ


*09:52JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル市場は反落、米債務上限問題やOGXペトロリオの急落が重し
【ブラジル】ボベスパ指数 52417.10 -0.82%
昨日7日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前営業日比431.87ポイント安(-0.82%)の52417.10で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは32、値下がり40、変わらず1と売りが優勢。全業種が下落し、中でも石油・ガスや通信に売りが集中した。

おおむねマイナス圏で推移し、後半に下げ幅をやや拡大させた。米連邦債務上限の引き上げや政府機関の一部閉鎖をめぐり、オバマ大統領が共和党と交渉しない方針を改めて示したことが懸念材料。世界経済への打撃が懸念され株式などリスク資産を回避する動きが目立った。

【ロシア】MICEX指数 1480.20 +0.41%
7日のロシア市場は3営業日続伸。主要指標のMICEX指数は前営業日比5.99ポイント高(+0.41%)の1480.20で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり22、値下がり28と売りが優勢となった。

前半にマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は徐々に買い戻された。ノバテック(NVTK)やガスプロム(GAZP)など天然ガス大手の大幅上昇が指数を下支え。天然ガス独占輸出体制の自由化を近い将来に実現するとのプーチン大統領の発言が好感された。また、アジア太平洋経済協力(APEC)の開催に伴い、主要地区からアジアへの輸出契約が締結されるとの期待も高まった。なお、ノバテックとガスプロムは先月、中国石油天然気(CNPC)と戦略提携を結んだばかり。

【インド】SENSEX指数 19895.10 -0.10%
7日のインドSENSEX指数は小幅下落。米国で予算と債務上限を巡る与野党攻防が長引いており、投資家がリスク資産を手放す動きを強めたもようだ。今月17日までに債務上限が引き上げられなければ米国がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高まるとあり、センチメントの悪化が利益確定売りを促しているとの声が聞こえた。また、今週末11日から本格スタートする主要企業の決算シーズンを警戒する動きも出たもようだ。

【中国本土】休場《FA》

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