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今ほどNYダウの分からない時はない=為替等の運用プロ杉山哲夫氏語る
アメリカで長年、プロの為替ディーラーとして活躍し現在は日本でグローバルに金融商品を運用する杉山哲夫氏と久々にミーティングの機会があった。[写真拡大]
■オバマ大統領の求心力低下でその気になって買えない、日本マーケットは有望
アメリカで長年、プロの為替ディーラーとして活躍し現在は日本でグローバルに金融商品を運用する杉山哲夫氏と久々にミーティングの機会があった。
NYダウについて杉山氏は、『これまで、見通しの分からないということはなかったが、今度ばかりは分からないし自信がないというのが正直なところです』という。
その背景には、アメリカの景気に陰りはみられるものの強く、この点では大きく下げることは考え難いとしながらも、「オバマ大統領の求心力が低下していることがいちばん心配である」ことを指摘している。シリア問題で譲歩し、今は予算問題で揺れている。
NYダウは、つい最近、新高値をつけたことに話を向けると、『強いからといって、その気になると悪い材料が出て上値を押さえられます。今度の高値でNYダウはダブル天井をつけた可能性は否定できません』。
今後、どのような運用スタンスで臨まれますか。『すでに、指数等の投信や個別銘柄中心から債券の比率を高めています。世界のマーケットでみれば日本しか安心できるところはないと思います。リーマンショック後の世界マーケットで日本はカヤの外にあったため、まだ出遅れ感があるし、今後、アメリカが金融緩和縮小に踏み切れば影響で新興国の経済は打撃を受けることが避けられないからです』。
杉山氏は常時、10セクターを選別してウオッチしているとのことで、その中で有望セクターは「ヘルスケア」と、「エネルギー関連」ということである。また、穀物、エネルギー価格の高騰を製品価格に十分に転嫁できていないところも多いものとみられ注意が必要とアドバイスしている。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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