欧米為替見通し:18時からの伊藤有識者会議座長の会見に要注目

2013年9月26日 17:31

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記事提供元:フィスコ


*17:31JST 欧米為替見通し:18時からの伊藤有識者会議座長の会見に要注目

本日26日の欧米市場のドル・円は、18時からの伊藤有識者会議座長の会見を見極め、米国議会での連邦政府債務上限引き上げ協議を警戒する展開が予想される。

米国の経済指標では、4-6月期国内総生産(GDP)確報値の上方修正(+2.5%⇒+2.6%)、そして新規失業保険申請件数の前回分(30.9万件:米国9月の雇用統計調査対象週)の修正を見極める展開となる。

公的・準公的年金資金の運用方針見直しは、成長戦略の一環と位置づけられており、国債に偏重していた運用資産の構成を、株式や外貨資産などリスク性資産の割合を増やす方向(グレート・ローテーション)で検討している。

本日は、18時からの公的・準公的資金の運用リスク管理等の高度化等に関する有識者会議の伊藤座長の中間論点整理に関する会見により、公的・準公的資金のポートフォリオ・リバランスを見極めることになる。

黒田日銀総裁が異次元の量的・質的金融緩和により「ポートフォリオ・リバランス」の旗を振り続けているものの、本邦機関投資家の外貨建て資産への投資意欲は盛り上がっていない。

8月の本邦機関投資家による外貨建て中長期債への投資は、113億円となり、7月の3兆4818億円から激減している。

公的・準公的年金資金が「グレート・ローテーション」の先駆けを示すことができれは、民間の資産運用も追従することが期待できる。

【今日の欧米市場の予定】

17:30 英・4-6月期国内総生産確定値(前年比予想:+1.5%)
21:30 米・4-6月期国内総生産確定値(前期比年率予想:+2.6%)
21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:32.5万件、前回:30.9万件)
23:00 米・8月中古住宅販売成約指数(前月比予想:-1.0%、7月:-1.3%)
23:10 スタイン米FRB理事がシンポジウムに出席(ドイツ)
01:15 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演
01:35 ピアナルト米クリーブランド連銀総裁講演

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