スズキ、ベトナムで粉飾決算の疑惑浮上

2013年9月19日 08:07

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記事提供元:フィスコ


*08:07JST スズキ、ベトナムで粉飾決算の疑惑浮上
スズキ<7269>がベトナムで決算を粉飾したとの疑惑が浮上している。ドンナイ省の税務当局によると、スズキは2008-12年の間に計4132億4000万ドン(約19億円)の赤字を計上したにもかかわらず、同期間内に計1803億2000万ドンの税金を納めたという。

また、ドンナイ工業団地の管理局によると、スズキは1996年に第1、第2工場を整備したが、実際の投資額は予定の1億900万米ドル(約190億円)を大幅に下回る5160万米ドルにとどまったという。これに疑問を持った地元メディアがスズキのベトナム子会社に取材を申し込んだが、対応してもらえなかったようだ。なお、ベトナムでは、赤字経営の企業は法人税を納める義務がない。

赤字にもかかわらず、スズキはベトナムで製造拠点を拡大し続けている。最近では、ドンナイ工業団地に位置する第1工場の隣に第3工場を新たに建設する予定だと報じられた。第3工場の投資額は5700万米ドルになる見通し。《ZN》

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