[仕事術]目標達成には取捨選択を

2013年9月16日 19:39

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 現代の職業人が直面しているもっとも大きな問題のひとつに、多くの物ごとに関わり過ぎているという事実があります。

 言い換えれば、非常にたくさんのことをしようとするので、自分にとって本当に重要な目標を達成することができないか、あるいは多くのことをしたとしても楽しめないかのどちらかになってしまいます。

 このことは生産性を考えるうえで想像以上に大きな問題となることもあります。非常に大きなストレスを感じて集中できなくなったり、忙しすぎて一番大きな目標にむかって前進することができなくなったりする可能性があるからです。

 しかし、幸いにも、本当の問題は明確な優先順位の欠如にあると理解しさえすれば、必要以上に物ごとに関わり過ぎる習性は簡単に断ち切ることができるのです。いったん自分が私生活および仕事でもっとも達成したいことは何かとはっきりさせることができれば、する必要のないことを取り除くのも簡単になります。

 それでは、手始めにどうすればよいかステップごとにご紹介しましょう。

■目標数を減らす
 現代は、絶えず“もっと、もっと”と促される時代です。人は完璧な職業人であると同時に素晴らしい親になりたいと思い、また週末には運動をし、常に何かを学びながら休暇の鉄人でもありたい、さらにはそれ以上のことをしたいと思っています。

 しかしすべてを完璧にやろうとするのは非常に困難なことです。これらの多くは余りにもたくさん取り組もうとしなければ、一つひとつを達成するのはそれほど難しいことではなくなります。ですから、私生活および仕事それぞれの中で、本当にしたいことは何なのか、時間をとって見つけ出すようにしましょう。

■焦点を限りなく狭める
 今後数年間で成し遂げたい大きな目標を3~5つ決めたら(たとえばですが)、それらの目的達成には役立たないと思われる活動やプロジェクト、責任などはやめるか引き受けないようにする習慣を付けましょう。

 本当に重要な一握りの目標に向かって着実に進歩を遂げることを目指すべきで、1日中タスクからタスクへ、プロジェクトからプロジェクトへ行ったり来たりしながら過ごすべきではないのです。

■ものごとは先延ばしにしても構わない
 今何かをしなかったら、それは絶対にできなくなるというわけではありません。このことを心にとめておくことは大切です。というのは、そうすることで短期的に問題となっていることに集中できるからです。今の段階でもっとも気になっていることに対処しましょう。そうすれば、そのうちに他のことに取りかかる時間とエネルギーが出て来るはずです。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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