欧米為替見通し:ベライゾンの起債に要注目へ

2013年9月11日 17:16

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記事提供元:フィスコ


*17:17JST 欧米為替見通し:ベライゾンの起債に要注目へ

本日11日の欧米市場のドル・円は、米ベライゾンによる過去最大規模の起債(490億ドル)によるドル買い・円売りに注目する展開となる。

2014年1月末の任期満了で退任する予定のバーナンキFRB議長が、ドルの流動性供給の回収を示唆したことで、流動性が潤沢でドル金利が低い内に、資金調達を前倒しする動きが強まりつつある。

米国ベライゾンは、英国ボーダフォンから、米携帯合弁会社ベライゾン・ワイヤレスの持分45%を約1300億ドルで取得することを決定し、資金調達のために490億ドル規模の起債を予定している。

米国の投資家が応札する場合、米ドルでの応札となることで為替相場には影響は無いが、資金を捻出するために、米国の国債や社債を売却すれば、金利上昇要因となり、ドル買い要因となり、外貨建ての資産を売却した場合は、外貨売り・ドル買い要因となる。また、ドル建て以外に、ユーロ建て、ポンド建て、円建ての可能性もある模様で、当該通貨売り・ドル買い要因となる。本邦機関投資家が応札する場合は、円売り・ドル買い要因となる。

また、応札する投資家にとって、最も低金利で流動性のある通貨は円であることで、円キャリートレード的な様相(円売り・ドル買い)を呈する可能性もある。

【テクニカル分析】※安倍第一次政権(2007年)の高値を目指す上昇トレンド

ドル・円  :三角保ち合いの目標値108円84銭⇒最終目標値124円処
日経平均株価:三角保ち合いの目標値17589円⇒最終目標値18290円

【今日の欧米市場の予定】

17:30 英・8月失業率(予想:4.3%、7月:4.3%)
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+1.3%)
23:00 米・7月卸売在庫(前月比予想:+0.3%、6月:-0.2%)《KO》

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