来週の相場で注目すべき3つのポイント:五輪開催地、4-6月GDP改定値、アップル発表会(訂正)

2013年9月9日 06:44

印刷

記事提供元:フィスコ


*06:44JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:五輪開催地、4-6月GDP改定値、アップル発表会(訂正)
来週の注目スケジュール内容修正


■株式相場見通し

予想レンジ:上限14500-下限13500円

来週は、米雇用統計を受けた米国の反応のほか、五輪候補地の結果が判明することになり、仕切り直しの相場展開が期待される。雇用統計は予想を下回り、量的緩和縮小の時期を遅らせるとの見方につながったが、シリア情勢への警戒が上値の重しとなった。

また、まもなく2020年夏季五輪開催地が決定するが、福島第一原発の汚染水問題がクローズアップされるなか、東京招致は期待薄か。東京招致となれば、首都インフラ関連などへの物色が強まる。逃したとしても、“縁がなかった”として切り替えたいところ。

今後は成長戦略第2弾に向けた動きが進むなか、設備投資減税、補正予算審議、カジノ構想、法人減税などを手掛かりに押し目買いの流れが強まる可能性がある。9日には消費増税の判断に影響する4-6月の国内総生産(GDP)改定値が発表される。今後の反発に備えたスタンスとして、設備投資関連やカジノ関連などへの押し目を狙うところだろう。
そのほか、新商品発表の可能性から米アップル関連、経済指標の好転を期待しての中国関連などにも関心を向けたい。N・フィールド<6077>の人気化が直近IPO銘柄などに広がる余地も。

■為替市場見通し

来週のドル・円は、日本の4-6月期の国内総生産(GDP)改定値、米国議会でのシリア軍事介入への承認、中国の景況感(小売売上高、鉱工業生産)、などを見極める展開となる。


オバマ米政権によるシリアへの軍事介入が実施された場合、化学兵器関連施設に対する限定的、短期的な攻撃で終わった場合は相場への影響は限定的だが、イスラエルやイランを巻き込んだ長期的、拡散的な紛争となった場合はリスク回避の株売り、円買い圧力が強まることになる。


■来週の注目スケジュール

9日(月):4−6月GDP(改定値)、景気ウォッチャー調査、中国消費者物価指数など
10日(火):工作機械受注、中国鉱工業生産指数、アップルイベント開催など
11日(水):法人企業景気予測調査、中古車販売台数、米同時多発テロから12年など
12日(木):機械受注、オフィス空室状況、ECBドラギ総裁講演など
13日(金):サンワカンパニー上場、米小売売上高、ユーロ圏財務相会合など
14日(土):EU財務相理事会《TM》

関連記事