3日の香港市場概況:4日続伸も上値は重い、イベントを前に利食い売り圧力も

2013年9月3日 17:39

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記事提供元:フィスコ


*17:39JST 3日の香港市場概況:4日続伸も上値は重い、イベントを前に利食い売り圧力も

3日の香港市場では主要指数のハンセン指数が4営業日続伸となり、前日比219.24ポイント高(+0.99%)の22394.58で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同195.92ポイント高(+1.95%)の10250.97、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同28.40ポイント高(+0.66%)の4320.73だった。

ハンセン指数は終日堅調な値動き。前日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場だったが、欧州株の上昇が好感された。また、シリア懸念の一服や中国の景気底入れ期待も引き続き支援材料となった。ただ、上値の重さも目立つ展開に。前日までの上昇の反動に加えて、今週は米国で雇用統計など重要指標の発表を控えていることもあり、イベントを前にした利食い売り圧力が上値を抑えた。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国人寿保険(02628/HK)が2.61%高と大きく上昇。香港の生保市場でシェア1位に浮上したと報じられた。このほか、中国建設銀行(00939/HK)や中国銀行(03988/HK)など本土系銀行株も堅調。8月の銀行新規融資が7800億元となり、これまでの予想値をやや上回ったとの報道が支援材料となった。

一方、中国石油天然気(00857/HK)は0.59%高と指数をアンダーパフォームした。機関投資家によるH株の大量売却が伝わっている。また、サンズ・チャイナ(01928/HK)が後場に値を崩し、0.22%安で終了。堅調なカジノ業況を受けて足元堅調に推移していたが、マカオの8月カジノ収入統計の発表を通過したことで目先の材料出尽くし感につながった。

その他の銘柄では、ドイツの機械部品メーカーを買収すると発表した中国中材(01893/HK)が8.07%高と大きく値を上げた。このほか、比亜迪電子(00285/HK)や富智康(02038/HK)などフィンランドのノキアを顧客とする銘柄群が大幅高。米マイクロソフトがノキアから携帯端末事業を買収すると発表したことが材料視された。《KO》

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