注目銘柄ダイジェスト(前場):関西電力、日本郵船、ガンホーなど

2013年9月3日 11:35

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記事提供元:フィスコ


*11:35JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):関西電力、日本郵船、ガンホーなど

関西電力<9503>:1205円(前日比+79円)
大幅に3日続伸。原子力規制委員会では、大飯原発の敷地内で焦点となっていた断層に関して、活断層ではないとの見解で一致、次回に評価書案をまとめる方向になったと伝わっている。結論が出るまでには想定以上の時間を要する状況ともなったが、これで再稼働に向けて大きく前進との見方が強まる格好へ。東京電力福島原発の汚染水対策に400億円超の国費を投入と伝わっていることも安心感につながり、本日は電力株の上昇が目立つ状況に。

日本郵船<9101>:287円(同+8円)
反発。川崎汽船<9107>が大型の自動車運搬船を4隻発注したと報じられている。大型投資の再開は事業環境の好転を映すものとして、海運業界全般にとってポジティブに捉えられる状況に。また、シティでは同社の投資評価を「2」から「1」に格上げで、目標株価を290円から320円に引き上げている。ケープの高コスト船返船による利益改善、客船・航空運送など不採算事業への抜本的対応など、個別要因による業績改善ポテンシャルが相対的に大きい点を評価している。

マツダ<7261>:413円(同+14円)
大幅に4日続伸。前日には防府工場の見学会が開催されているもよう。みずほ証券では、新型MAZDA6/アテンザに加え、近日発売に向けてMAZDA3/アクセラの生産を開始しており、ほぼフル稼働だったとしている。メリルリンチ(ML)でも、2006年以降取り組んできた「モノ造り革新」が結実し始めている点を再確認と指摘。本日は為替市場での円安反転が支援にもなっているほか、ASEAN依存度の低さなども見直しの要因に。

ピジョン<7956>:4870円(同+325円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は48.1億円で前年同期比49%増益となり、通期計画を従来予想の78億円から90億円に引き上げている。中国を中心とした海外事業における順調な業績拡大や、円安進行などが背景。5-7月期は増益率が一段と拡大する格好であり、ストレートに評価される展開になっている。また、上半期配当額を従来予想の61円から66円に引き上げ、期末配当金も分割考慮後で30.5円から37円に上方修正している。

ミスミG<9962>:2571円(同+136円)
大幅続伸。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価を2800円から3060円に引き上げている。循環成長株と位置づけられるため中期投資に適し、株価調整と業績上方修正で割安感が強まった現局面は買いの好機としている。国内売上の回復などを背景に、今期営業利益は会社計画175億円を上回る195億円と予想へ。

リケンテクノス<4220>:381円(同+80円)
ストップ高と急伸。スマホなどの表面保護向けに、主流のカバーガラスと同等の硬度を持ち、重さを10分の1にしたフィルムを開発、サンプル出荷を開始したと伝わっている。割れにくいといった優位性があるほか、価格も抑制できるもよう。今後の採用の広がりによる業容拡大への期待感が先行する格好のようだ。

タカラBIO<4974>:1957円(同+68円)
買い優勢。同社やPD<4587>、ナノキャリア<4571>、そーせい<4565>など、バイオ関連が軒並み強含む展開となっている。外部環境の落ち着きによる地合い改善を背景に、直近で弱い動きが目立っていたバイオ関連には自律反発狙いの動きが見られている。なお、主力のバイオ関連株が指数を押し上げ、マザーズ指数は上昇率を約3%まで広げている。

ガンホー<3765>:66200円(同-400円)
さえない。先週は、自律反発狙いの買いが優勢となり、週間で約27%の大幅上昇となった反動から戻り待ち売りに押される展開となっている。また、同社のホームページで詳細不明の「カウントダウンサイト」が登場し、本日15時に向けて思惑的な物色が強まっていた。新作の発表などに対する事前の期待感が高まっているとみられ、カウントダウンイベント後の出尽くし警戒感も。《KO》

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