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概況からBRICsを知ろう~ブラジル市場は3日続落、ボベスパ指数は50000の大台割れ
*09:47JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル市場は3日続落、ボベスパ指数は50000の大台割れ
【ブラジル】ボベスパ指数 49866.92 -0.45%
昨日28日のブラジル市場は3日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比224.63ポイント安(-0.45%)の49866.92で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは38、値下がり33と買いが優勢。セクター別では、金融や資本財が買われた半面、石油・ガスや通信が安い。
前半にはプラス圏を回復する場面もあったが、終盤にマイナス圏に転落。ボベスパ指数はこの日、約2週間ぶりに50000の大台を割り込んで引けた。石油ガスのOGXペトロリオ(OGXP3)やペトロブラス(PETR3)などウエートの高い銘柄の大幅続落が指数の足かせ。OGXペトロリオで違約金を支払う義務が生じたことが引き続き嫌気されたほか、ペトロブラスの社債がデリバティブ市場でジャンク(投資不適格級)扱いされていることが警戒された。同社の債務残高が2370億米ドル(約23兆1075億円)まで拡大していることが背景にある。
【ロシア】MICEX指数 1369.64 -0.33%
28日のロシア市場は4営業日続落。主要指標のMICEX指数は前日比4.57ポイント安(-0.33%)の1369.64で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり15、値下がり34、変わらず1と売りが優勢。MICEX指数はこの日、終値ベースで8月5日以来の安値を再更新した。
中盤に下値を模索する展開もみられたが、その後は下げ幅を徐々に縮小させた。シリア情勢の緊迫化など外部環境の不安定が引き続き警戒されたほか、電力や小売り、不動産など内需関連の続落が指数の足かせ。成長見通しの下方修正を受け、電力などに対する需要が減少するとの見方が広がった。
【インド】SENSEX指数 17996.15 +0.16%
28日のインドSENSEX指数は反発。シリア情勢の緊迫化で投資家のリスク姿勢が後退。この日も外国為替相場では通貨ルピーが対米ドルで過去最安値を更新した。シリア情勢を受けて原油相場が急伸し、インド株式市場ではインド石油ガス公社(ONGC)が一時10%近く急落。ただ、翌29日には先物最終売買日が控えており、投資家がショートポジション(売り持ち高)の手仕舞いを加速化させたもよう。これに伴い、指数も引けにかけてプラス圏を回復させた。
【中国本土】上海総合指数 2101.30 -0.11%
28日の上海総合指数は3日ぶり反落。シリア情勢の緊迫化を受け、資金の引き揚げが加速。また、東南アジアの金融不安が高まっていることも警戒材料となった。国内では、この日株式取引を再開した中国石油天然気の下落が指数の足かせに。ただ、中国共産党の重要会議である「3中全会(党中央委員会第3回全体会議)」の11月開催が決まったことを受け、構造改革に対する期待感も浮上。指数は上昇に転じる場面もあるなど、総じて底堅い値動きとなった。《FA》
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