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概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は続伸、景気底入れ観測で約2週間ぶりに2100台を回復
*10:18JST 概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は続伸、景気底入れ観測で約2週間ぶりに2100台を回復
【ブラジル】ボベスパ指数 50091.55 -2.60%
昨日27日のブラジル市場は大幅続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1337.93ポイント安(-2.60%)の50091.55で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは3、値下がり64、変わらず4と売りが優勢。全業種が下落し、中でも石油・ガスや金融に売りが集中した。
売りが先行した後はじりじりと下げ幅を拡大させた。利上げ観測が高まっていることが不動産など内需関連の圧迫材料。政策金利決定会合は現地時間27日から2日間にかけて開催され、ここではセリック金利(政策金利)が現在の8.50%から9.00%に引き上げられると予測されている。また、石油ガス大手OGXペトロリオ(OGXP3)の急落も指数の足かせ。同社が落札した開発権を放棄したため、違約金の支払いが要求されている。
【ロシア】MICEX指数 1374.21 -0.93%
27日のロシア市場は3日続落。主要指標のMICEX指数は前日比12.85ポイント安(-0.93%)の1374.21で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり7、値下がり43と売りが優勢。MICEX指数はこの日、終値ベースで8月5日以来の安値を更新した。
小幅高で寄り付いた後は利益確定売りに押され、その後も安値圏でもみ合った。経済貿易省に続き、バンク・オブ・アメリカ/メリルリンチ(BOA/ML)も2013年のロシアの成長率予想を2.5%に引き下げた。成長鈍化の鮮明化にもかかわらず、ロシア中央銀行が対策を取らなかったことを理由として挙げた。また、経済貿易省は26日に続き、27日にも7-9月期、10-12月期の成長見通しをそれぞれ2.4%、3.4%から1.9%、2.2%に下方修正した。
【インド】SENSEX指数 17968.08 -3.18%
27日のインドSENSEX指数は急反落。外国為替市場で通貨ルピーが対米ドルであらためて過去最安値を更新したことが重荷となった。インド下院は前日、全人口の67%に当たる約8億人に食糧補助を支給する食糧安全保障法案を発声投票で可決。これによる財政負担は1兆3000億ルピーに上る見通しで、財政赤字と経常赤字の「双子の赤字」が投資家に意識された可能性がある。株式市場では通貨下落が引き締め策の長期化を連想させ、金融関連株の下げがきつくなった。
【中国本土】上海総合指数 2103.57 +0.34%
27日の上海総合指数は続伸。終値で約2週間ぶりに2100台を回復した。外資系証券が中国の成長見通しを引き上げるなど、景気底入れ観測が支援材料となったほか、企業業績の回復が報じられた。また、この日発表された7月の工業利益の増加率が前月から大幅に加速したことも好感された。ただ、前日の大幅上昇を受けて利益確定売り圧力が強まったほか、シリア情勢の緊迫化や東南アジア株の大幅下落が警戒材料となり、指数はマイナス圏に下げる場面も多かった。《FA》
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