欧米為替見通し:シリア情勢への警戒感

2013年8月26日 17:36

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記事提供元:フィスコ


*17:36JST 欧米為替見通し:シリア情勢への警戒感

本日26日の欧米市場のドル・円は、ロンドン市場が休場で閑散取引の中、シリア情勢への警戒感から上げ渋る展開が予想される。

注目すべきテクニカル水準は、「三角保ち合い」(底辺9.99円:103円74銭-93円75銭)の上辺99円19銭と下辺96円43銭で、放れに就くスタンスで臨むことになる。

一般的な「三角保ち合い」は、方向は形成前のトレンドを継続する、タイミングは三角形の頂点までの期間の4分の3まで、と言われている。このルールに従えば、三角保ち合いは、9月3日までに上放れして、目標値109円付近が点灯することになる。日経平均株価も、三角保ち合いを上放れた場合、3500円程度の上昇が見込まれる。

ドル・円が上昇する背景としては、9月5-6日のG-20サミットでのポジティブ・サプライズ、9月6日に発表される米国8月の雇用統計が予想を上回る改善を示した場合、9月7日に決定される2020年の夏季オリンピックの開催地が東京となること、9月17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入プログラムの縮小のシグナルが出されること、などが想定される。

下放れの要因としては、中東や北アフリカの地政学的リスク回避の円買い圧力が増大した場合、米国8月の雇用統計が悪化した場合、オリンピック開催地に東京が落選した場合などで、9.99円幅の下落が想定される。

【今日の欧米市場の予定】

21:30 米・7月耐久財受注(前月比予想:-4.0%、6月:+3.9%)
23:30 米・8月ダラス連銀製造業活動指数(予想:3.9、7月:4.4)《KO》

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