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NYの視点:来週はFRB関係者の発言を睨んだ展開に
*07:07JST NYの視点:来週はFRB関係者の発言を睨んだ展開に
8/20付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで、円のネット売り持ち高は前週からさらに減少し7月初旬以来の低水準を維持した。ユーロは前週から買い持ち高が増加し、2月以来で最大となった。
■来週のポイント
米連邦準備制度理事会(FRB)が実施している資産購入プログラムを9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で縮小に踏み切るとの見方が強まる中、米国連邦準備制度理事会(FRB)関係者の発言や米4-6月期国内総生産(GDP)改定値の結果を睨んだ展開となる。
■米国金融政策
カンザスシティー連銀主催年次シンポジウム(ジャクソンホール、25日まで)
8/27:ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁金融政策に関する講演
8/29:ブラード・セントルイス連銀総裁、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁講演
8/29:米4-6月期国内総生産(GDP)改定値:予想前期比年率+2.2%、速報+1.7%
8/30:ブラード・セントルイス連銀総裁、米国経済に関する講演
ワイオミング州、ジャクソンホールで開催されるカンサスシティ連銀主催の経済シンポジウムでは、バーナンキ米FRB議長をはじめ、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、カーニー英中央銀行総裁など主要諸国の中央銀行総裁が欠席。主要なスピーチが欠ける中、次期FRB議長候補と見られているイエレンFRB副議長や黒田日本銀行総裁の発言などに注目が集まる。
黒田総裁はメディアとのインタビューにおいて示した見解「日本経済の改善は着実に進んでおり、賃金や消費で楽観的なサインが見られる」、「消費税の引き上げは景気回復を損ねたり、インフレの2%目標達成の妨げにはならない」、「財政健全化が遅れると、将来問題になりかねない」を繰り返す可能性がある。黒田総裁が日本のデフレ脱却への断固とした姿勢を示すと、更なる円売りにつながる可能性がある。
また、米国商務省が8月29日に発表する予定の米4-6月期国内総生産(GDP)改定値にも焦点が集まる。9月の量的緩和第3弾(QE3)縮小の可能性を判断する上で参考になると思われる。市場エコノミストは前期比年率+2.2%と、速報の+1.7%から上方修正されると予想している。予想通りとなると、9月のQE縮小観測が一層強まり、ドル買いにつながる。逆に、予想外に下方修正されると、9月のQE縮小観測が後退し、ドル売りが強まる可能性が出てくる。
*日本円
ネット・円売り持ち:-71,721(8/20)←円売り持ち:-74,462(8/13)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)
*ユーロ
ネット・ユーロ買い持ち:+36,746(8/20)←ユーロ買い持ち: +16,057(8/13)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)
*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:-39,522(8/20)←ポンド売り持ち:-46,521(8/13)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)
*スイスフラン
ネット・スイスフラン買い持ち:+291(8/20)←スイスフラン買い持ち: +2,136(8/13)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)
*加ドル
ネット・加ドル売り持ち:-9,544(8/20)←加ドル売り持ち:-9,081(8/13)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)
*豪ドル
ネット・豪ドル売り持ち:-63,183(8/20)←豪ドル売り持ち:-62,721(8/13)
*NZドル
ネット・NZドル買い持ち:+2,390(8/20)←NZドル買い持ち:+197(8/13)
*メキシコペソ
ネット・ペソ買い持ち:+36,131(8/20)←ペソ買い持ち:+36,320(8/13)(直近買い持ち高最高:08年2/29+125,000)《KO》
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