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欧米為替見通し:沈黙のバーナンキFRB議長、市場は先走り
*17:22JST 欧米為替見通し:沈黙のバーナンキFRB議長、市場は先走り
本日23日の欧米市場のドル・円は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での資産購入プログラム縮小観測を先取りして、強含みに推移することが予想される。
注目すべきテクニカル水準は、「三角保ち合い」(底辺9.99円:103円74銭-93円75銭)の上辺99円25銭と下辺96円38銭で、放れに就くスタンスで臨むことになる。三角保ち合いを99円25銭で上抜けた場合、目標値109円24銭(=99円25銭+9.99円)が点灯する。
ジャクソンホール・シンポジウムでは、バーナンキFRB議長、ドラギ欧州中銀総裁、カーニー英中銀総裁が不参加のため、注目ポイントは、次期FRB議長候補のイエレンFRB副議長とコーン前FRB副議長、そして黒田日銀総裁の発言を見極める展開となる。
バーナンキFRB議長は、2010年のジャクソンホールでは、量的緩和第2弾(QE2)を実施することを示唆し、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で導入され、2012年のジャクソンホールでは、量的緩和第3弾(QE3)を実施することを示唆し、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で導入された。
今年のバーナンキFRB議長は、参加していないものの、沈黙することで、市場筋は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での資産購入プログラム縮小の可能性を先取りして、米国債を売り、ドル・円を買い上げている。
米国10年債利回りは2.92%まで上昇しており、資産購入プログラム縮小の前提条件となる雇用情勢や景況感の改善の重石となり、縮小観測を後退させることになる。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・4-6月期国内総生産改定値(前年比予想:+1.4%)
23:00 ユーロ圏・8月消費者信頼感指数速報(予想:-16.5、7月:-17.4)
23:00 米・7月新築住宅販売件数(予想:48.7万戸、6月:49.7万戸)《KO》
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