22日の香港市場概況:6日ぶり反発、欧州株の堅調スタートで引け際に切り返す

2013年8月22日 17:47

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記事提供元:フィスコ


*17:47JST 22日の香港市場概況:6日ぶり反発、欧州株の堅調スタートで引け際に切り返す

22日の香港市場では主要指数のハンセン指数が6営業日ぶり反発となり、前日比77.67ポイント高(+0.36%)の21895.40で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同110.91ポイント高(+1.13%)の9967.77、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同28.03ポイント高(+0.66%)の4253.73だった。

ハンセン指数はマイナス圏での推移が目立ったものの、大引け間際にプラス圏に切り返した。日本時間未明に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、量的緩和縮小の開始時期を巡ってメンバーの意見が分かれていることが判明。緩和縮小懸念が拭えない中、米株式やアジア通貨が下落したことが朝方は警戒感された。ただ、中国の景況感指数が予想以上の上昇となったことで、本土系銘柄買い戻される展開に。この日の欧州株が堅調なスタートとなったことも支援材料となった。

HSBCがこの日発表した中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.1となり、前月確報値の47.7を上回った。市場予想(ブルームバーグまとめ)は48.2だった。好不況の節目となる50を回復するのは今年4月以来、4カ月ぶり。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国建設銀行(00939/HK)や中国工商銀行(01398/HK)など本土系銀行株が引け際に上昇し、指数を押し上げた。一方、長江実業(00001/HK)など香港系不動産株は総じて軟調。前日に続き、米量的緩和の縮小による金利の上昇や香港からの資金流出が警戒された。

その他銘柄では、中興通訊(00763/HK)が1.35%上昇。前日発表した6月中間決算が前年同期比27%増益と堅調だったのに加え、1-9月期決算では純損益が黒字に転換する見通しを示したことが好感された。ほかに、東北電気発展(00042/HK)が6.45%高。国営送電会社がスマートグリッドの発展に向け、巨額の投資を行う方針を示したと伝わった。《KO》

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