欧米為替見通し:Sep+taperへのカウントダウン

2013年8月22日 17:12

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記事提供元:フィスコ


*17:12JST 欧米為替見通し:Sep+taperへのカウントダウン

本日22日の欧米市場のドル・円は、9月(September)の連邦公開市場委員会(FOMC)での資産購入プログラム縮小(taper)に向けて、8月の米国雇用統計の調査対象週の新規失業保険申請件数を見極める展開となる。

注文状況は、上値には、98円30-50銭にドル売りオーダー、下値には、97円00-20銭にドル買いオーダーが控えている。注目すべきテクニカル水準は、「三角保ち合い」(底辺9.99円:103円74銭-93円75銭)の上辺99円32銭と下辺96円33銭で、放れに就くスタンスで臨むことになる。

本日22日から24日にかけてジャクソンホール・シンポジウムが開催されるが、バーナンキFRB議長は、個人的な事情でスケジュールの都合が合わない、とのことで参加しない。

バーナンキFRB議長は、2010年のジャクソンホールでは、量的緩和第2弾(QE2)を実施することを示唆し、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で導入され、2012年のジャクソンホールでは、量的緩和第3弾(QE3)を実施することを示唆し、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で導入された。

量的緩和第3弾(QE3)の終了は、これまでの議会証言などで、「雇用情勢が改善した場合」という条件を付けていたことで、ジャクソンホールという舞台は不要なのかもしれない。

本日は、米国8月の雇用統計の調査対象週(8月12日)の新規失業保険申請件数(予想:33.0万件)を見極めて、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での資産購入プログラム縮小の可能性を探る展開となる。

【今日の欧米市場の予定】

17:00 ユーロ圏・8月PMI製造業(予想:50.7、7月:50.3)
17:00 ユーロ圏・8月総合景気指数(予想:50.9、7月:50.5)
17:00 ユーロ圏・8月サービス業PMI(予想:50.2、7月:49.8)
21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:33.0万件、前回32.0万件)
22:00 米・6月住宅価格指数(前月比予想:+0.6%、5月:+0.7%)
23:00 米・7月景気先行指標総合指数(予想:+0.5%、6月:0.0%)

カンザスシティー連銀主催年次シンポジウム(ジャクソンホール、24日まで)《KO》

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