マンション販売は好調か

2013年8月14日 15:10

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記事提供元:フィスコ

*15:10JST マンション販売は好調か

不動産経済研究所が12日に発表した7月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマンション発売戸数は、前年同月比31.6%増の5306戸で、3カ月連続で前年水準を上回った。7月としては2007年(6409戸)以来、6年ぶりの高水準となった。

東京区内で200戸を超えるタワー型マンションの販売が相次ぎ大幅に増えた。
マンション1戸当たりの販売価格は同9.9%(462万円)増の5128万円、1平方メートル当たりの単価も12.2%(7.9万円)高い72.7万円となり、価格も上昇傾向だ。
また、契約率も8.4ポイントプラスの81.6%と、好不調の目安とされる70%を6カ月連続で上回った。

物価上昇に伴うマンション自体の価格上昇懸念や、アベノミクスによる金融緩和による住宅ローン金利の先高感、2014年4月の消費増税前に購入を検討している人が増えていることが原因として考えられる。

同研究所は、2013年8月の発売戸数は4,000戸の見込みで、2013年通年では、当初予想の5万戸を2~3000戸上回る可能性があると分析しているが、発売戸数の増加にとどまらず、販売実績も駆け込み需要だけでなく好調になっているのかを見極めるには、もう少し時間がかかりそうだ。《YU》

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