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【中国の視点】「アベノミクス」は蜃気楼、1000兆円の「国の借金」はどうする?
記事提供元:フィスコ
*08:10JST 【中国の視点】「アベノミクス」は蜃気楼、1000兆円の「国の借金」はどうする?
日本の財務省は9日、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が、今年6月末時点で1000兆円を突破したと発表した。債務残高の対国内総生産(GDP)比率は247%と、世界2位のギリシャの157%を大きく切り離した。
中国メディアは、今年6月時点の債務残高が3カ月前を1.7%上回り、安倍政権が進めている大胆な量的緩和「アベノミクス」が債務残高を増加させた一因だと指摘。また、日本銀行が国債の購入額を拡大させる可能性があるため、消費税が予定通りに引き上げざるを得ない状況を自ら作り出していると強調した。
一方、内閣官房参与の本田悦朗氏は12日、今年4-6月期のGDP速報値について、「思ったより低く、予定通りの消費増税の環境が整ったとは言えない」との見方を示した。
中国のエコノミストは、消費税が予定通り2014年4月に5%から8%、2015年10月に10%まで引き上げられれば、日本の財政赤字が縮小されるが、一段の成長鈍化が避けられないと指摘。一方、日本政府が増税を先送りすれば、日本国債の利回りが上昇(国債価格は下落)する公算が大きいため、日銀が再び量的緩和を継続するという悪循環に陥ると指摘した。安倍政権が掲げていた2%のインフレ目標が蜃気楼のように消えていく可能性を否定できないとの見方を示した。《ZN》
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