北朝鮮で販売されているAndroidタブレット、レビューされる

2013年8月5日 12:17

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、  NETWORKWORLDに北朝鮮製のAndroidタブレットレビュー記事が掲載されている(本家/.)。

 「北朝鮮から観光客が持ち帰ったAndroidタブレットは、秘密主義の国ではITユーザーにどのような制約が掛けられているかを知る手がかりになる」とされている。このタブレットは「Samjiyon」という名称で、昨年9月に首都平壌で公開されたトレードショウで初めて公開された。タブレット本体は北朝鮮以外の場所で製造されていると考えられている。7インチディスプレイで解像度1024×768ドット、1.2GHzのプロセッサ、8GBまたは16GBの内蔵ストレージ、OSはAndroid 4.0.4とハードウェア性能は平凡だ。

 YouTubeやGmailといったGoogleのサービスは含まれていないが、Webブラウザや画像ギャラリー、電卓、カメラなどはインストールされている。ブラウザには北朝鮮国内の主要な報道機関や主要日刊紙、朝鮮コンピューターセンター、国営テレビといったWebサイトがあらかじめブックマークされている。また、多言語辞書、IT用語の辞書、北朝鮮の自立の歴史を学ぶための歴史アプリ、国産チェスゲームや書籍のコレクションがインストールされているという。

 北朝鮮のアナログTV放送に対応したTVチューナが内蔵されているのは注目すべき点だ。なおこのチューナーは、隣接する中国や韓国の番組が見られないようにチャンネルを再調整できないようにしてあるという。

 意外にUIのレスポンスは早く、アプリの起動なども早いという。ただ、レビュアーはこのタブレットをネットワークに接続できなかったようだ。Wi-Fiデバイス自体は内蔵されているようだが、ネットワークの設定を行う手段がなかったようで、特定のネットワークにしか接続できないようになっているのかもしれないという。

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