概況からBRICsを知ろう~インド市場は8営業日続落、日用品や銀行、素材関連への売り圧力が指数を圧迫

2013年8月5日 09:51

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記事提供元:フィスコ


*09:51JST 概況からBRICsを知ろう~インド市場は8営業日続落、日用品や銀行、素材関連への売り圧力が指数を圧迫
【ブラジル】ボベスパ指数 48474.04 -1.36%
先週末2日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比666.74ポイント安(-1.36%)の48474.04で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは11、値下がり59、変わらず1と売りが優勢。通信を除くすべてのセクターが売られ、中でも石油・ガスやヘルスケアに売りが集中した。

前半にはプラス圏を回復する場面もあったが、その勢いは続かなかった。弱い米雇用統計を受けて畜産のJBS(JBSS3)など輸出銘柄に売りが集中。この日に発表された7月の米非農業部門雇用者数では増加人数(前月比)が市場予想を下回った。また、原油先物の下落なども資源関連の売り手がかりとなった。

【ロシア】MICEX指数 1392.15 -0.45%
2日のロシア市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比6.31ポイント安(-0.45%)の1392.15で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり15、値下がり35と売りが優勢となった。

買いが先行した後は上げ幅を縮小させ、中盤からマイナス圏に転落した。NY原油先物が反落したことや弱い米雇用統計が警戒され、資源関連に売りが集中。さらに、英蘭系ロイヤル・ダッチシェルや米エクソンモービルなど世界資源大手が相次いで弱い財務報告を発表したことも石油のルクオイル(LKOH)や天然ガスのガスプロム(GAZP)など資源大手の売り手がかりとなった。

【インド】SENSEX指数 19164.02 -0.79%
2日のインドSENSEX指数は8営業日続落。朝方は買いが先行したが、その後はマイナス圏に転落。良好な米経済指標を受けた海外株高が序盤の買い戻しにつながったが、日用品や銀行、素材関連への売り圧力が指数を圧迫した。インド準備銀行(中央銀行)のスバラオ総裁はこの日、外国為替市場で通貨ルピーが“不当なボラティリティ(変動率)の高さ”に見舞われており、インド経済の成長を害していると指摘。こうした不安定性を抑制する必要性に言及しながらも、相場が安定に向かえばこれまでの引き締め策を巻き戻す計画もあらためて表明した。

【中国本土】上海総合指数 2029.42 +0.02%
2日の上海総合指数は小幅に4日続伸。不動産デベロッパーの増資が解禁されたとの報道が同セクターの支援材料。また、国務院(内閣に相当)がインフラ投資の強化方針を示したことも引き続き材料視された。ただ、後場には利益確定売りがやや優勢となる場面も。指数は前日まで3連騰し、節目の2000を回復した後とあってひとまず達成感が強まったもよう。また、週末要因や米雇用統計の発表を控えて積極的な売買を手控える参加者も多かった。《FA》

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