概況からBRICsを知ろう~ロシア市場は4日ぶり反発、外部環境の改善が支援材料

2013年8月2日 09:53

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記事提供元:フィスコ


*09:53JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア市場は4日ぶり反発、外部環境の改善が支援材料
【ブラジル】ボベスパ指数 49140.78 +1.88%
昨日1日のブラジル市場は4日ぶりの反発。主要指標のボベスパ指数は前日比906.29ポイント高(+1.88%)の49140.78で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは57、値下がり11、変わらず3と買いが優勢。全業種が上昇し、中でも石油・ガスやヘルスケアに買いが集中した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや拡大させた。堅調な米中経済指標を受け、世界経済の失速懸念がやや緩和。原油など商品価格がこの日におおむね上昇し、鉄鋼や石油・ガスなどの買い手がかりとなった。

【ロシア】MICEX指数 1398.46 +1.65%
1日のロシア市場は4日ぶりの反発。主要指標のMICEX指数は前日比22.67ポイント高(+1.65%)の1398.46で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり47、値下がり3と買いが優勢となった。

買いが先行した後は上げ幅を徐々に拡大させた。堅調な米中経済指標に加え、欧州中央銀行(ECB)がリファイナンス金利を予想通り据え置いたことなどが支援材料。この日のNY原油先物など商品価格が上昇し、ウエートの高い資源銘柄の物色手がかりとなった。

【インド】SENSEX指数 19317.19 -0.15%
1日のインドSENSEX指数は7営業日続落。米量的緩和の長期化観測を受け、朝方は堅調な滑り出し。また、この日発表された中国の景況感指数が予想を上振れたことも安心材料となった。ただ、国内最大の商品スポット市場で一部の取引が中断されるという騒ぎが発生し、株価指数は一時的に急落。投資家が追加証拠金を得るため、急いで株式の換金売りを進めるとの懸念が広がったもよう。事故が一服した後にプラス圏を回復させる場面もあったが、引き続き景気敏感株の一角に売りが継続したほか、エネルギー関連の下落が相場の足かせとなった。

【中国本土】上海総合指数 2029.07 +1.77%
1日の上海総合指数は大幅に3日続伸し、4営業日ぶりに2000台を回復。7月の製造業購買担当者景気指数(PMI、政府版)が予想外に上昇したことが景気減速懸念を後退させた。また、中国人民銀行(中央銀行)がこの日実施した資金供給オペの規模が前回を上回ったことで流動性懸念が緩和された。ほかに、中国当局が適格海外機関投資家(QFII)などの投資枠を先月に追加で認可したとの報道を受け、株式市場への外資流入が加速するとの観測が浮上した。《FA》

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