カネボウ:台湾でも100人以上に「白斑」症状、中国では返品が増加

2013年7月25日 12:10

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記事提供元:フィスコ


*12:11JST カネボウ:台湾でも100人以上に「白斑」症状、中国では返品が増加
カネボウ化粧品の美白化粧品で「肌がまだらに白くなる」被害が台湾でも確認された。台湾の「中国時報」(24日付)などによると、100人以上が症状を訴えており、うち54人が病院で診察を受けているという。

別のメディアによると、問題となっている美白成分「ロドデノール」を配合した化粧品は台湾のほかにも、英国や韓国、香港でも販売されており、すでに回収が始まっている。今後、台湾と同じように被害が広がる可能性が懸念されている。

一方、中国本土の報道では、カネボウ現地法人の発表を引用する形で、本土では同成分を配合した美白化粧品は販売していなかったと伝えている。ただ、カネボウの製品はオンラインショッピングなど、さまざまなルートから中国本土に流入しており、被害の拡大を警戒する声も。カネボウ現法の担当者によると、21日までに520件の問い合わせがあり、176件の返品を受け付けた。

なお、被害の拡大や収益への影響、ブランドイメージ低下への懸念から、カネボウの親会社である花王<4452>の株価はきょう25日も大きく下落している。《NT》

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