ソフトバンクなど、香川県で超小型モビリティを活用した実証実験を実施

2013年7月10日 17:15

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実証実験で使用する超小型モビリティ「NISSAN New Mobility Concept」(画像:ソフトバンクモバイル)

実証実験で使用する超小型モビリティ「NISSAN New Mobility Concept」(画像:ソフトバンクモバイル)[写真拡大]

 土庄町(香川県小豆郡)とソフトバンクモバイル、ベネッセホールディングス、電気自動車普及協議会は10日、豊島の観光資源としての価値向上などを目的として、「豊島(てしま)モビリティ協議会」(所在地:香川県小豆郡土庄町)を設立し、2013年7月20日より土庄町の豊島で超小型モビリティを活用した実証実験を実施すると発表した。なお、同実証実験は、国土交通省の「超小型モビリティの導入促進事業」の支援案件として行う。

 「豊島モビリティ協議会」は、「食とアートの島」である豊島において、環境低負荷型の電気自動車である超小型モビリティを活用して島内の移動手段を充実させることで、豊島の観光資源としての価値向上および地域活性化を図るとともに、低炭素・省エネルギーで環境に負荷をかけない循環型社会の実現を目指す。今回の実証実験では、「瀬戸内国際芸術祭2013」の夏の会期の始まりにあわせ、来島する観光客の島内の交通手段として超小型モビリティ(二人乗り電気自動車)のレンタルサービスおよび充電設備の提供を行う。

 ソフトバンクモバイルは、個人が自宅以外でも自由に電気を利用できることを目指して同社が開発中の充電・認証システム「ユビ電」を、超小型モビリティの充電インフラとして提供する。「ユビ電」とは、ソフトバンクグループが従業員のアイデアを広く募集して事業化を行う新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれたもので、個人がいつでもどこでも、必要な電気を必要なだけ利用できる環境の実現に向けて現在事業化を目指しているもの。

 今回の実証実験では、島内に「ユビ電」対応の充電スタンド「ユビ電スタンド」を設置し、プラグを挿すだけで、どの車が、いつ、どのスタンドでどれだけ充電したかをリアルタイムに把握できる技術を検証する。「ユビ電スタンド」は充電コントローラー(東光電気株式会社製)と充電スタンドを組み合わせたもので、車に搭載した「ユビ電」の認証キーの情報をサーバーに送信して認証した後に充電を開始する仕組みになっている。

 実証実験では、6台の超小型モビリティを、豊島に来島する観光客などにレンタカーとして貸し出し、島内の交通手段として活用してもらう。島内には、超小型モビリティの充電のために、「ユビ電」に対応した充電スタンド「ユビ電スタンド」を2カ所設置する。

 超小型モビリティの利用については、事前に予約と決済を行える専用のウェブサイトを用意する。利用料金は8,400円/日(税込、充電料金含む)。実施期間は2013年7月20日~2014年3月31日の予定。設置する超小型モビリティは「NISSAN New Mobility Concept」。

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