中国政府系メディア、シスコ製品をボイコットするよう呼びかける

2013年6月27日 15:02

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米国当局によるインターネット監視プログラムの存在が先日暴露されたが、これによりシスコが中国の国営メディアから批判されているという。シスコ側は監視プログラムには参加していないと説明しているものの、中国メディア側は「米国系企業の通信機器は安全保障面での脅威をおよぼす」と主張、中国国内のワイヤレスキャリアなどに対してシスコのシステムから中国系のHuaweiとZTE社製ハードウェアに切り替えるよう促している。なお、シスコは中国市場で約20億ドルの売り上げを上げている(Bloombergブルームバーグ本家/.)。

 以前米国では中国のネットワーク機器メーカーであるHuaweiやZTE製の機器について、「安全保障上の問題がある」として携帯電話キャリアなどでの使用を禁止した経緯がある。このことから、中国側のシスコ排除は中国側からの意趣返しの可能性が高い模様。また、この問題はAppleにも影を落としているようだ。今年の後半のiPhoneの生産数を削減すると見られており、一部のアナリストはAppleの目標株価を当初予想より引き下げている(BARRON'S)。

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