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【株式評論家の視点】KYBは中国向けの回復などで、今期以降連続増益コースへ
<銘柄の見所>
KYB <7242> は早期の切り返し相場が期待できそう。前2013年3月期の減収減益決算から一転、今2014年3月期は売上げ3360億円と前期比9%増が見込まれ、営業利益も158億円と、同50%増が想定されるV字型の業績回復が評価のポイント。
四輪車用油圧緩衝器を中心としたAC(オートモーティブコンポーネンツ)事業の売上げは、市販製品の販売増も含め増収が予測されるほか、建設機械用油圧機器を中心としたHC(ハイドロリックコンポーネンツ)事業も、中国における需要が徐々に回復へ向かうことが見込まれ、前期に比べ増収を見込んでいる。
そして今期の増益が来期以降の連続増益のスタートになる。現在、中期経営計画を推進しているが、今期については「足もとを固める」と「成長への挑戦」の二本の柱をスローガンに事業構造の土台をしっかり固め、その上で次期に向けて拡大・成長・飛躍を目指している。
具体的にはグローバル生産・販売体制の充実を図る。タイにおける四輪車用CVT油圧ポンプの生産体制を整備し、メキシコに四輪車用CVT油圧ポンプの生産拠点を設立。インドの現地会社の株式を取得することにより子会社化し、コンクリートミキサ車の生産体制を整備している。さらに、ミニショベル用シリンダの革新的な生産体制を構築するため新工場建設に着工し、電子機器技術を集約し電子製品の開発力を高めるための電子技術センターを開設した。
今期の業績予想では、為替レートは、1ドル=95円、1ユーロ=120円が前提とあって、アナリスト筋は今期の増額、来期の大幅増益を読む向きが多い。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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