東京地裁、Googleサジェストの表示内容は名誉毀損に当たらないとの判決

2013年6月1日 11:41

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記事提供元:スラド

東京地裁は5月30日、Google検索で自分の名前を入力するとサジェスト機能により犯罪を連想させる語句が表示されるとして、東京都の男性が米Googleと日本法人に謝罪と損害賠償200万円の支払いを求めていた訴訟について、男性の請求を棄却したとのこと(毎日jpの記事MSN産経ニュースの記事YOMIURI ONLINEの記事)。

男性は過去に犯罪に関与した団体に所属していたが、犯罪行為には無関係だったという。しかし、男性の名前に対してサジェスト機能で表示される団体名を選択すると、男性が犯罪に関与したという内容の中傷記事が検索結果にリストアップされたとのこと。これについて、東京地裁ではサジェストの表示内容は「原告と団体との関係を何も示しておらず、名誉毀損には当たらない」と判断したそうだ。4月には同様の訴訟で東京地裁が名誉毀損を認める判決を出しているが(/.J記事)、プライバシー保護を理由に両訴訟とも判決文が明らかにされていないため、判断が分かれた詳細な理由は不明とのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | 日本 | 犯罪 | Google | YRO | 法廷 | IT | プライバシ

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