日揮、カナダで大型LNGプロジェクトの基本設計役務等を受注

2013年5月22日 13:59

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 日揮は22日、マレーシア国営石油公社を主体とする合弁会社がカナダのブリティッシュ・コロンビア州で推進している大型LNGプラント新設プロジェクトの基本設計(FEED: Front End Engineering and Design)役務および詳細設計役務(ただし先行実施分)を、米国KBR社と共同で受注することが内定したと発表した。

 契約先はパシフィック・ノースウエスト・エルエヌジー社(出資比率:マレーシア国営石油公社ペトロナス90%、石油資源開発10%)。納期は2014年末。

 同プロジェクトは、カナダのブリティッシュ・コロンビア州ノース・モントニー地域において生産されたシェールガスを液化し、輸出するプロジェクトで、同設備は、年産1,200万トン(600万トン×2系列)のLNGプラントのほか、ユーティリティ、出荷設備、貯留設備、船舶係留所ならびに居住施設等で構成される予定。同プロジェクトにおいて日揮は、米国KBR社とジョイントベンチャーを形成(KBR社がリーダー)し、遂行する。

 パシフィック・ノースウエスト・エルエヌジー社は、日揮のジョイントベンチャーを含む複数グループにFEED役務等を発注している。2014年末にはこの中から1グループを選定し、EPC(engineering, procurement, and construction: 設計、調達、建設)役務を発注する見込み。LNGの生産開始は2018年末を予定している。

 現在、北米大陸では、シェールガスを原料とするLNGプロジェクト等、様々なプロジェクトが多数計画されている。なお、今回のプロジェクトは、北米大陸において日揮初のLNGプロジェクト案件となる。

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