トヨタ、「信号情報活用運転支援システム」の公道走行実験を実施

2013年4月25日 18:25

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 トヨタ自動車は25日、愛知県豊田市において信号情報活用運転支援システムの公道走行実験を今年5月から開始すると発表した。

 同実験では、豊田市内の1路線を対象として、700MHz帯の電波により信号灯色情報を送信する。車両側の実験用車載システムで受信し、音声や画面表示でドライバーに情報提供を行う。警察庁、愛知県警察の協力を得ることにより、連続した交差点の信号灯色情報を取得し、運転支援を行う。既に実証実験が行われている信号見落とし防止支援に加えて、早めにドライバーへ減速を促すことによりCO2排出量の低減効果が期待される。

 トヨタは、今回の公道走行実験を通じ、様々な運転状況でのドライバーの運転行動データを分析し、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)技術を活用して交通事故低減を目指す「インフラ協調による安全運転支援システム」による事故低減効果・CO2排出量の低減効果を明確化することにより、同システムの開発に活かしていく考え。

 なお、トヨタは、安全技術・車両開発の方向性を示す「統合安全コンセプト」に基づき、人・クルマ・交通環境の連携を可能とするITS技術を活用した安全運転支援システムの開発に積極的に取り組んでおり、2012年3月からITS向けに割当てられた700MHz帯の電波を用いて、認知ミス防止のための右折時衝突防止支援システムに関する公道走行実験を既に行っている。

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