Nokia、GoogleのビデオコーデックVP8の特許侵害容疑リストを提示

2013年3月27日 07:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 GoogleはOn2 Technologiesから買収した動画コーデック「VP8」をベースに、ロイヤリティフリーな動画フォーマット「WebM」を公開している。しかし、NokiaがこのVP8に関する知的財産権について声明を発表、インターネットで利用される技術を標準化するIETFに対し、VP8に必要であると考えられる64の交付済み特許および22の出願済み特許のリストを提出、これら86のライセンスのGoogleへの提供を禁止するよう求めているという(ITmediaノキアリストノキアの声明FOSS Patents本家/.)。

 Nokia側はWebMのロイヤルティ・フリー化に否定的で、H.264はIETFで標準化の議論が行われ、「公平で、合理的、かつ非差別的に協議する義務を有する」FRAND条件を満たしているいっぽう、VP8に関してはこうした過程を経ておらず、H.264のようにFRAND条件を守る義務はないとしている。

 なお、H.264などの標準化を行ったMPEG LAはGoogle側に対し特許訴訟を仕掛ける動きを見せていたが、3月7日に米GoogleとMPEG LAはVP8およびそれ以前のVPxの動画圧縮技術に不可欠である可能性のあるライセンスを受けることで合意に達した。これにより、MPEG LAとの特許問題はクリアされることとなっている。

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