【銘柄診断】07年の3445円目指すミルボン、2期ぶり最高純益更新で割安

2013年2月25日 11:29

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  ミルボン <4919> は、15円高の3040円と反発し、2月4日につけた昨年来高値3065円に肉薄している。今年1月23日の12月期決算の発表で、今期純利益を2期ぶりの過去最高更新と予想、市場コンセンサスをほぼクリアすることから、ディフェンシブ関連の割安株買いが再燃している。

  同社の前期業績は、新発売した新製品がいずれも順調に推移し、売り上げ、経常利益とも期初予想を上ぶれて着地し、純利益も、同様に上ぶれたものの21億2800万円(前々期比7%減)と減益転換した。前々期に特別利益として計上した受取保険金が一巡したことが要因で、この影響を除くと実質では6%の増益となる。

  今期業績は、売り上げ231億円(前期比5%増)、経常利益39億6000万円(同6%増)、純利益24億4000万円(同14%増)と予想している。純利益は、2011年12月期の過去最高(23億400万円)を更新するとともに、市場コンセンサスをほぼ達成する。取引先の美容業界では30代、40代の客が約5割を占め、年間利用額も増加傾向が顕著となっており、本物のオーガニック製品を提供する事業を今年度から日本全国に展開し、美容室の新顧客創造に貢献、7864軒まで拡大したミルボンサロンをさらに拡充、美容室の成長を支援する営業・教育担当のフィールドパーソンを今期も前期末の225名に対して26名を新規入社させ、1人当たり売上高も前期の1億円からさらにアップを図ることなどが要因となる。連続最高益更新で、前期に増配した66円(前々期実績64円)配当を今期も安定継続する。

  株価は、昨年11月の前期配当の増配で2900円台まで300円高し、今期純利益の過去最高更新予想で昨年来高値まで買い進まれ利益確定売りが交錯していた。PERは17倍台と市場平均を下回って割安であり、2007年8月につけた3445円高値が次の高値フシとして意識されよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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