三菱商事、オランダEneco社と欧州の洋上風力発電事業分野で戦略的提携

2013年1月22日 16:39

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ルフタダウネン洋上風力発電所の所在地(画像:三菱商事)

ルフタダウネン洋上風力発電所の所在地(画像:三菱商事)[写真拡大]

 三菱商事は22日、オランダ公営の総合エネルギー事業会社であるEneco社と、欧州の洋上風力発電事業分野で戦略的提携を行うと発表した。また、Enecoがオランダ沖合に建設予定のLuchterduinen(ルフタダウネン)洋上風力発電所の持分の50%を三菱商事がEnecoより取得し、建設・運転を両社共同で行うことに合意した。

 ルフタダウネン洋上風力発電所はノルドバイク市の沖合23キロに位置し、東京ディズニーランドの5倍の敷地面積(約25km2)に40本を超す風車を2015年から稼働させる予定。出力は約13万kWであり、オランダの15万世帯の電力を賄う規模となる。

 また、両社は現在Enecoが保有・操業中のプリンセス・アマリア洋上風力発電所(在オランダ、12万kW)での協業や、Enecoが業務用の電気自動車を導入する際に三菱商事が側面支援をすることも検討しているという。これらの取り組みを通じ、両社はエネルギー安定供給、持続可能なエネルギーの確保、環境負荷の低減を目指すオランダに貢献していく。

 Enecoは、豊富な洋上風力発電事業の実績を持っており、企業目標として「すべてのみなさまに持続可能なエネルギーを!」を掲げている。高い環境意識を共有する三菱商事との欧州洋上風力分野における戦略的提携を通じて、環境・資源のサステイナビリティに重点を置いた事業運営・エネルギー供給を今後も一層推進していく。

 三菱商事はEnecoとの戦略的提携により、今回初めて本格的な洋上風力発電事業に進出する。中期経営計画2012でインフラ・地球環境事業を全社戦略分野と掲げており、Enecoとの洋上風力発電分野における長期的な戦略提携を踏まえながら、引き続き再生可能エネルギー事業への取り組みを強化していく。

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