日産、米国最大級の自動車用リチウムイオンバッテリー工場を稼働

2012年12月14日 11:09

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 日産自動車は13日、「日産リーフ」の発売から2年が経過した12日(米国現地時間)、米テネシー州スマーナで米国最大の自動車用リチウムイオンバッテリー工場を稼働したと発表した。同工場は日産の3つのバッテリー工場の一つとなり、来年初頭に米国で生産を開始する100%電気自動車「日産リーフ」2013年モデルに搭載するバッテリーの生産を行う。

 今回稼動した最新鋭のバッテリー工場は、市場での需要に応じて年間のモジュール生産量を最大「日産リーフ」20万台分まで拡大することが可能。これらのバッテリーは「日産リーフ」だけでなく、将来新しい商品が追加された場合でもそれらの車両に搭載することが可能。

 また、同工場が隣接する日産の既存の車両組立工場では、「日産リーフ」の生産に向けて設備更新が行われた。バッテリー及び「日産リーフ」の生産のためにこれまでに300人以上の雇用が創出されている。バッテリーと「日産リーフ」の生産が需要に応じ拡大すれば、合わせて最大1,000人の追加雇用が創出される見込み。

 バッテリー工場の建設とスマーナ工場の増強を合わせると、最大稼働時の投資は最大17億ドル(約1400億円)になり、米エネルギー省から最大14億ドルの融資を受ける予定。

 なお、「日産リーフ」2013年モデルには多くの先進技術の追加と仕様変更がほどこされる予定。その内容は2013年初頭の販売開始時期が近づいた段階で発表される予定。

 日産のカルロス・ゴーン社長は、「米国のバッテリー工場の稼働は、世界で持続可能なモビリティを推進する日産の包括的戦略における重要なマイルストーン。ゼロ・エミッション車のリーダーである日産は、米国で最大級の電気自動車とバッテリーの生産を開始することで、更に大きな一歩を踏み出すことになる。今回のテネシー州のバッテリー工場の稼働により、米国で生産した電気自動車でゼロ・エミッションモビリティを実現するという私たちの目標に、また一歩近づく」と述べている。

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