Microsoft、「WebKitはWeb標準を破壊している」と主張

2012年11月20日 18:20

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 Microsoftが、「WebKitはWeb標準を破壊している」と主張しているそうだ(Ars Technica本家/.)。

 スマートフォン市場はAndroidとiOSの2つがほぼ市場を占有する状況になっており、これらが使用しているHTMLレンダリングエンジンはどちらもWebKitベースのものだ。そのためモバイル向けWebブラウザ市場でのシェアはWebKitが90%以上を占めており、Web開発者らはスマートフォン向けのサイトをWebKitに最適化するようになっている。

 一方、MicrosoftはWindows Phone 8にIE 10を搭載したが、スマートフォン向けのサイトでは動作互換が完全には取れていないことがあり、しばしばユーザーからクレームが入るという。Microsoftはこの状況はWebKit側に問題があるとブログ上で意見表明し、Web開発者ーに対し、W3Cの標準に準拠するようにと問題点を説明する状況になっている。

 MicrosoftはWebKit向けに最適化されたWebページを、Windows PhoneのIE10もサポートするように改修する方法をWindows Phone Developer Blogで紹介している。WebKit向けに最適化されたサイトでは、「-webkit-」で始まるベンダー固有接頭辞を使っているケースがある。これはIEでは認識しないので、この記事では標準化された接頭辞のないものを使い、そうでないものは-ms-接頭辞で始まる代替のものを使う、という解決法が提示されている。

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