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新日鉄住金エンジニアリングと鹿島建設、洋上風力発電施設の共同施工を検討
洋上風力発電施設の建設イメージ(画像:新日鉄住金エンジニアリング)[写真拡大]
新日鉄住金エンジニアリングと鹿島建設は15日、洋上風力発電施設の共同施工体制の検討を開始したと発表した。
両社がそれぞれの優位性を生かし、風況調査にもとづく適地検討から設計・施工までトータルなソリューションサービス提供を目指す。また、風車の大型化に対応するため、洋上での建設工事に必須となる大型建設用作業船(SEP:Self-Elevating Platform)の共同保有についても2社を中心に検討を進めていく。
新日鉄住金エンジニアリングと鹿島は洋上風力の建設事業について、これまでに技術課題の抽出、市場動向分析、協業によるメリット等の意見・情報交換を行ってきた。両社の強みとして、新日鉄住金エンジニアリングが海洋構造物の設計・施工に豊富な実績があり、今後の洋上風力発電で有力となる鋼構造式基礎の設計・施工分野においてそのノウハウが卓越する一方、鹿島は各種の大型海上工事の経験に加え、風況調査から風車支持物の大臣認定取得まで、風力発電に関するエンジニアリング業務と風力発電所の設計・施工について多くの実績がある。
こうした両社それぞれの優位性を生かし、急速に活発化する洋上風力発電市場に対し、立地検討から設計・施工までの事業者ニーズに合わせたサービスを確実に提供すべく、今回、共同で建設工事の実施を目指す共同施工体制の検討を開始した。
今後、両社で100MW/年クラスの洋上風力発電所を施工し、5年間で合計500MWの建設工事を目指す。初期段階から協力して事業者に最適な工法などの技術提案を行うなど、積極的に再生可能エネルギー普及に寄与し、低炭素化社会の実現に貢献していく。
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