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NEC、「ビッグデータ」事業を強化 分析クラウドサービス3種を発売
NECは7日、「ビッグデータ」事業の強化として、自社で開発した世界トップクラスのデータ分析技術を搭載したシステムを用いて、企業がビッグデータ分析の試行や本格利用を迅速・低コストで開始できるクラウドサービスを、本日から販売開始すると発表した。
第一弾として、国内初のクラウドサービスとなる「顔認証技術活用マーケティングサービス」「不審者監視セキュリティサービス」、さらに「テレマティクスサービス」といった市場ニーズの高い3種の分析クラウドサービスを販売し、順次サービスメニューを拡充する。
ビッグデータ活用への期待が高まる中、「データの活用方法が分からない」、「適用する技術や方針が決まらない」、「投資対効果が見えない」等の課題を抱える企業が増えている。これまで、ビッグデータの収集・蓄積・分析をトータルに行なうシステムの多くは企業が自ら構築する必要があったため、そのIT投資に踏み切れず、データ活用がなかなか進まないといった例が見られるという。
こうした背景から、NECは「顔画像解析」「行動分析」「インバリアント(不変性)分析」「異種混合学習」「テキスト含意認識」といった独自の先進技術を組み込み、データ収集・加工・蓄積・分析の一連を行う「ビッグデータ基盤」を開発し、NECのデータセンターに構築した。今回、「ビッグデータ基盤」に様々な用途に適したアプリケーションを乗せ、クラウドサービスとして提供することにより、迅速・低コストでビッグデータ分析システムの利用を実現する。
なお、今年7月から提供している、NECの専門要員が顧客の実データを使って最適な分析・活用方法を立案する「ビッグデータディスカバリープログラム」においても「ビッグデータ基盤」を活用する。これにより、これまで顧客ごとにデータ分析検証環境を構築してきた場合と比べてデータ分析期間を最大50%短縮することが可能になり、保有データの有効性や効果検証をより迅速化できる。
NECは、今年2月に全社横断の「ビッグデータ戦略プロジェクト」を立ち上げ、技術・製品の開発、顧客との実証実験、提案活動を積極的に進めてきた。また、顧客の業務に精通し分析スキルに長けた専門要員も2014年度までに200人体制に拡大する計画。NECは、ビッグデータ関連の製品・サービス・ソリューションを継続強化し、企業の新たな価値創造に貢献していく。
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