2012年11月3日 16:00

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 韓国SBS月火ドラマ『神医』(脚本:ソン・ジナ、演出キム・ジョンハク、シン・ヨンフィ)が、視聴者たちに感動を与えながらハッピーエンドで幕を閉じた。

 最終回まで予測不能なストーリー展開を見せ、視聴者の熱い関心を集めて来たドラマ『神医』。最後は、二人のお互いを想う気持ちが奇跡を起こし、再会という形でハッピーエンドを迎え視聴者を感動させた。

1. キャラクターたちの成長、その全ての根幹だった信義
 高麗時代のコンミン王と武士チェ・ヨン、そしてその中に突然飛び込んできた現代人ウンス。彼らはそれぞれトラウマを持った弱い人物だった。互いの心を汲み取ることができるようになった彼らは、堅固な君臣関係と情人関係で結ばれ、自分の人生を振り返ることができるようになるまで成長した。真の武士に成長したチェ・ヨンと、心を治す医者に生まれ変わったウンス、そして本物の君主になったコンミン王。彼らを成長させた全ての根幹は“信義”だった。

2. ドラマの完成度を高めた出演者らの好演
 初の時代劇に挑戦したイ・ミンホと6年ぶりにドラマ復帰したキム・ヒソン、そして、初めてテレビ時代劇に出演することになったリュ・ドクファン。『神医』を成功させた最も大きな理由のひとつとして、彼らの好演が挙げられる。イ・ミンホの胸を熱くするような切ない眼差し、キム・ヒソンの活気に満ちたエネルギーと可愛らしさ、リュ・ドクファンの深い内面演技は、お茶の間をときめかせ、視聴者をより一層ハマらせた。

 元の勢力を代弁していたキ・チョルや既得権に対する野心を繰り広げた徳興君、彼らがそれぞれのカラーを立体的に表現したことで、ドラマの完成度がより一層高まったものと思われる。俳優らの繊細な表現力によって伏線の結果を更に劇的に解き明かすことができたのだ。

 特に、武士の哀歓を率直に描き出したイ・ミンホの演技力の成長が際立っていた。自分の辛い過去に押しつぶされそうになっていたチェ・ヨンの心が再生されていく過程が、イ・ミンホの繊細な表現力でより感性的で生き生きと描かれた。高麗版“若きウェルテル”のような彼の変化がより具体的に表現されたのもやはりチェ・ヨンというキャラクターに息を吹き込んだイ・ミンホという俳優のおかげだ。

3. 歴史は流れるものではなく、作っていくものだという普遍的真理
 高麗末期、歴史の中でも最も不安な時期に、弱い君主と懐疑的な軍隊、そして傍観の立場を固守しようとしたウンスの姿は、ソン・ジナ作家が『黎明の瞳』、『砂時計』などを通して見せてくれた隠喩的な時代意識を含んでいた。ロマンスと信義を通じた彼らの成長は、自分が属している世界に背を向けずに生きて行かなければならないという自覚を強調し、“作っていく歴史”についての考察を残した。これによって、視聴者たちを登場人物に感情移入させ、改革のカタルシスを最大限に高めることでキャラクターの奮闘をより激しくリアルに描き出すことができた。

4. 660年の時空を超えた愛、切ないほど堅固になった彼らが残した残像たち
 高麗武士チェ・ヨンと現代女医ウンス、彼らの縁は巨大な運命によって結ばれた選択であったとともに、予見されたものであったと言っても過言ではない。更に、心の壁が厚かった二人が時間の格差を克服して愛という関係に発展していく過程においては、“未来のウンス”の感情が混在していたため、切なさがより一層感じられた。二人を取り巻く時代の傷と葛藤は、お互いへの愛をより一層強固にし、また、時限付きのような限りある時間の中で、切実な想いは更に深まっていった。

 結局チェ・ヨンとウンスは、揺るがない強い信頼によって、死の瀬戸際でも愛の危機においても脱することができた。過酷な運命の行路ではあったが、二人の崇高な愛と記憶は、エンディングの奇跡を呼び起こした。彼らの愛を見守って来た視聴者らもまた、彼らが残した残像の余韻を長い間感じることができるだろう。

 チェ・ヨンとウンスの時空を超えた愛は、“私たちが知っている”歴史を作った。コンミン王が魯国公主の肖像画を描くシーンが胸を熱くさせるのも、後日公主が死んだ時その肖像画を見て悲しがる歴史の中のコンミン王がいたことを知っているから。チェ・ヨン&ウンスカップルも王&王女カプルに劣らないくらいの世紀の愛で、視聴者たちの胸の中に残ることだろう。

 イ・ミンホは、「『神医』という初めての時代劇でチェ・ヨンという魅力的なキャラクターに出会わせてくれたスタッフの皆さん、そして『神医』を応援してくれた視聴者の皆さん、本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを語った。

 100日余りの時間を通して“神医(信義)”の価値と“愛”の偉大さを伝えてくれたドラマ『神医(信義)』。チェ・ヨン&ウンスカップルの幸せな再会が視聴者たちに深い切なさを抱かせたのは、これまで熱い応援を送りながら見守って来た心の安堵と、もう二人の姿を見ることが出来ない名残惜しさのためだろう。(翻訳:宮本りさ)

※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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