東芝、NAND型フラッシュメモリ搭載HDD「ハイブリッドドライブ」を製品化

2012年9月25日 17:43

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NAND型フラッシュメモリ搭載HDD「ハイブリッドドライブ」(画像:東芝)

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 東芝は25日、2.5型ハードディスク装置(HDD)にNAND型フラッシュメモリを搭載し、高速での書き込みや読み出しなどの高性能を実現したハイブリッドドライブとして、記憶容量1テラバイト(TB)と750ギガバイト(GB)の2機種を製品化し、本日からサンプル出荷を開始すると発表した。

 新製品は、大容量記録を可能にする高面記録密度の磁気ディスクに加え、搭載した8GBのNAND型フラッシュメモリをキャッシュメモリとして活用することで、大容量と高性能を両立した。書き込みや読み出しなどの性能を従来の東芝製HDDに比べ約3倍高速化しており、PCなどに適用した場合、例えばアプリケーション起動時間では40%程度短縮することが可能。また、2.5型のHDDをそのまま置き換えることが可能であるため、既存のシステムのパフォーマンス向上に貢献できる。

 データの記録については、メモリの書き換え負荷の平準化技術などをはじめ、ユーザーのデータアクセスパターンを動的に学習するアルゴリズムにより、DRAM、NAND型フラッシュメモリ、磁気ディスクの三層の記憶デバイスにデータを適正配置する。システムから高頻度で要求されるデータをNAND型フラッシュメモリに保持することで、読み出しの高速化を実現している。

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