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【アナリストの眼】アトムの今期、新規出店と改装効果で3割増益、株価上昇トレンド
【今、この銘柄】
アトム <7412> (東2)は、居酒屋、洋食、寿司、焼肉、和食などの業態を展開する外食チェーンで、2005年にコロワイド <7616> (東1)の連結子会社となり、2009年には旧ジクト(旧ステーキの宮と旧アムゼが合併)と合併した。合併後は中京、北関東、東北地区で積極出店している。
7月26日に発表した今期(13年3月期)第1四半期(4~6月期)の連結業績は、売上高が前年同期比4.8%増の93億38百万円、営業利益が同5.3%減の2億26百万円、経常利益が同30.6%減の2億46百万円、純利益が52百万円(前年同期は40百万円の赤字)だった。4店舗の新規出店に対して、14店舗の業態変更・改装、5店舗の閉店を行った。
通期見通しについては前回(公表)の会社予想を据え置いた。売上高が前期比8.5%増の415億78百万円、営業利益が同30.1%増の24億円、経常利益が同16.0%増の23億80百万円、純利益が同15.0%減の9億20百万円としている。店舗については新規出店25店舗、業態変更・改装24店舗、閉店6店舗の計画である。前期を上回る新規出店や改装の効果、北関東での自動車産業の輪番操業の影響一巡などにより、増収増益見込みとしている。純利益については税効果が一巡する模様だ。普通株式(優先株式は非上場)に係る配当についても年間2円(期末一括2円)の予想を据え置いた。
会社リリースによる月次売上動向を見ると、4~7月累計の直営店舗売上高(前年同期比)は、全店ベースが104.0%(居酒屋業態111.0%、洋食業態112.7%、寿司業態94.1%、焼肉業態102.4%など)、既存店ベースが98.8%(居酒屋業態98.5%、洋食業態97.9%、寿司業態96.6%、焼肉業態108.2%など)となっている。
株価の動きを見ると、21日には年初来高値となる399円まで上昇する場面があり、足元は高値圏で強基調の展開となっている。24日の終値390円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円98銭で算出)は78倍近辺、今期予想配当利回り(普通株式に係る年間2円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS35円03銭で算出)は11倍近辺となる。
週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなり、中段保ち合いから上放れる形となって上昇トレンドを継続している。月足チャートで見ても、11年3月の203円をボトムとしてトレンド転換の形となり、戻り歩調の展開である。テクニカル面での過熱感がないだけに、業績改善期待で上値を追う可能性があるだろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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