9月相場が「3日新甫」の玉虫色展開なら有配の100円台出没銘柄に着目余地=浅妻昭治

2012年8月27日 11:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

まさか玉虫色の決着ということではないのだろう。8月24日のギリシャのサマラス首相とドイツのメルケル首相の会談である。

まさか玉虫色の決着ということではないのだろう。8月24日のギリシャのサマラス首相とドイツのメルケル首相の会談である。[写真拡大]

【浅妻昭治(株式評論家・日本インタビュ新聞社記者)のマーケット・センサー】

  まさか玉虫色の決着ということではないのだろう。8月24日のギリシャのサマラス首相とドイツのメルケル首相の会談である。サマラス首相が、同国の緊縮策の緩和を求めたのに対して、メルケル首相は、明確に答えなかった。確かメルケル首相は、8月16日にユーロを維持するためにはあらゆる手段を取ると発言して、ユーロ安は一服して株高にもつながった。その防衛姿勢に変わりがなかったのか、それとも後退を示唆したのか、どちらにも受け取れる会談内容となれば、どちらにも捉えられる玉虫色ということになる。

  玉虫色の決着となれば、これは「日本化」の最たるもの、日本の政治家の得意技である。リーダーシップの欠如で何も決められず、問題を先送りする政策スタンスである。今週以降も、この欧州債務問題は、9月6日開催予定の欧州中央銀行(ECB)理事会の動向を巡り思惑が交錯、また米国の追加金融緩和策(QE3)に関しても、8月31日のバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)の講演に注目が集まるが、もしここでも玉虫色の経過を辿るようだと、株式相場も、強気は弱気かトレンドを見極めるのに苦労することになる。

  まして今週に月替わりとなる9月相場は、3日からスタートする「3日新甫」である。「2日新甫」は、荒れるというのが相場ジンクスで、この3年間、「2日新甫」は、5回あり、今年4月、7月も含めていずれもジンクス通りに下に荒れる相場展開となった。「3日新甫」は、この3年間、昨年10月以来、2回目となるが、前回は、日経平均株価は、月初寄り付きの8567円が、月末大引けでは8988円と400円幅の月足陽線を引いた。

  しかし「3日新甫」を「2日新甫」とは対照的に上に荒れるジンクスと解するのは早計である。昨年10月は、期末ギリギリに急反発したのである。為替レートが、1ドル=75円台まで円高となって、日経平均は、月初に8343円まで売られてジンクス通りに下に荒れたのが、月末の31日早朝に政府・日銀が、その年、3回目の円売り介入に踏み切り、為替レートが一気に3円強の円安となり、日経平均が一時、9192円まで急伸したことが月足陽足につながった。

  今年9月の「3日新甫」相場は、外部環境、相場材料的からも、どうも昨年10月の「3日新甫」相場と酷似形となりそうである。上に荒れてから下に荒れるのか、逆に下に荒れてから上に荒れるのかはともかく、なかなかトレンドの発生につながらないということになる。まして、欧州債務問題や米国の追加金融緩和策に玉虫色の政策スタンスが続くようなら、相場の方も玉虫色の展開を余儀なくされることになりそうだ。

  玉虫色相場で、株価が下に荒れる局面では、材料株シフトが強まるはずである。この局面に備えて、低位値ごろ妙味のある100円台出没株をマークしたい。株式相場も、総中流化が破綻して株価が1ケタ、2ケタの極低位値ごろ株がゴロゴロしているが、そのなかで100円台出没株は、株価が2ケタから3ケタに変化するときに、意外とパフォーマンスが大きいことが注目ポイントである。そのなかでもとくに有配の100円台出没株に着目したい。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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