森下仁丹:シロアリ駆除カプセルが経済産業省の補助事業に採択される

2012年7月30日 20:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■経済産業省から早期の事業化支援として

  森下仁丹 <4524> (東2)は30日、シロアリ駆除カプセル共同開発プロジェクトが経済産業省の補助事業に採択されたことを発表した。

  同社は、国立大学法人京都大学大学院農学研究科の松浦健二教授らの研究グループと共に、独自のシームレスカプセル技術を応用したシロアリ駆除剤の開発を推進している。今回、この「シロアリの卵運搬本能を利用した擬似卵型駆除剤の実用化開発」が、経済産業省から早期の事業化支援として、平成24年度地域イノベーション創出実証研究補助事業に採択された。

  木造住宅のシロアリによる被害は深刻で、駆除の市場規模は国内で150億円、全世界で1,000億円以上といわれている。

  一般にシロアリの駆除は、薬剤を散布する方法で実施されているが、木材の中に潜んでいるシロアリまで完全に駆除することは難しく、駆除剤の大量散布による環境への影響や健康被害が懸念されている。

■卵認識フェロモンと駆除剤成分を併用して効率よくシロアリを駆除する方法

  その様な状況の中で、同社と松浦教授らとの共同プロジェクトは、アリの卵を働きアリが育室に持ち帰り、舐めて世話をするシロアリの習性に着目し、駆除剤入りの擬似卵を用いることでシロアリを最も効率的に巣の内部から巣全体を駆除するオリジナル方法の確立を目指している。

  同社はシームレスカプセル技術応用の一環として、シロアリ駆除剤の共同開発に取り組み、平成21年度「イノベーション創出基礎的研究推進事業」の課題テーマ研究開発を行ってきた結果、卵認識フェロモンと駆除剤成分を併用して効率よくシロアリを駆除する方法を開発し、その成果について特許出願中である。

  国内のシロアリ駆除関連の上場企業には、サニックス(東証1部)、NITTOH(名証2部)と2社が上場しているように、市場規模は大きいといえる。同社では、中長期的な業績への貢献は期待されるが、今年度業績への影響は軽微としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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